毎年恒例 高崎山で「サルの個体数調査」始まる 前の年はC群が山から下りてこない異例の事態に…大分
母校の選手たちと再び聖地を目指す
甲斐拓也選手の母校でもある大分県の楊志館高校野球部に、この春・新たな指揮官として就任した赤峰淳監督40歳。長年、指導してきた県内屈指の強豪・明豊高校を離れ、母校へと戻ってきました。
ーー赤峰淳監督
「楽しそうにやってくれているのでスタートとしては良かったかなと」
楊志館高校野球部は今から16年前の2007年の夏。初出場で全国ベスト8という旋風を巻き起こしました。
あの感動を再びー赤峰監督は母校の選手と共に聖地を目指します。間もなく開幕する夏の本番に向けてチームは今…
8年ぶりに県選手権への出場切符を手に
赤峰監督が就任して、わずか1週間。初の公式戦となる支部予選に臨んだ楊志館ナイン。
短い準備期間ながら初陣をコールド勝利で飾ると、残りの2試合も全て制し、8年ぶりに県選手権への出場切符を手に。滑り出しは上々のようです。
ーー鶴上直輝キャプテン
「チーム一丸となって初勝利をもぎとることができたのでそこは自信にして次の試合にも臨みたいと思います」
愛媛の名門松山商業高校との練習試合
公式戦の初勝利からおよそ1か月。楊志館ナインは初めて四国への遠征に向かっていました。
ーー赤峰淳監督
「勉強しにきたというのもあるんですけど、それよりはまず勝ちに行くっていうのを生徒には話をしてて勝ちにいく中でどれだけ自分が通用する、これが通用するこれが通用しなかったっていうのを肌で感じてほしいなと」
遠征先の相手は愛媛県にある松山商業高校。甲子園には春夏通じて42回出場を果たし、7度の全国優勝を誇る愛媛の名門です。
ーー東歩夢選手
「めちゃくちゃかっこいいです」
夏の大会前の腕試しとしては申し分のない相手との練習試合。
公式戦での初勝利で自信を手にした楊志館ナイン、勢いそのままに臨みましたが、
ここで大きな壁にぶつかることになります。
格上を相手に…
格上を相手になかなか得点機会がない中、6回の裏、楊志館にようやくチャンスが。
1アウトでランナー2塁。ここで打席を任されたのは6番の三原唯翔選手。
反撃の一打が出れば、チームに流れが生まれるはずでした…。
しかし…三原選手の選択は「バント」。
ランナーは進めましたが、思い切りバットを振りぬくことができませんでした。
ーー三原唯翔選手
「自分の中で、消極的になってしまって、打ちたいところで自分が打てなかったというのが非常に悔しくて」
この場面での三原選手の弱気な選択に、赤峰監督から檄が飛びました。
ーー赤峰監督
「だめやったら代えとんのよ!」
プレーで後悔してほしくない
厳しい檄の裏、そこにはこれまでの指導の積み重ねがありました。
ーー赤峰監督
「言うべきところは言っておかないと本人のためにならない。一番大事なところと、ここっていうところであのプレーをして後悔をされても取り返しがつかないんで時間はまだあと2か月あるんで伸びていく要素がある子たちなのでそこは伸ばしていってあげたいなと思う」
消極的なプレーで後悔するより、前向きに勝負することで次につながる。赤峰監督からのメッセージは、選手にもしっかりと伝わっていたようです。
ーー三原選手
「チャンスをいっぱいもらってたんですけどなかなかそれに応えられなくて。監督の気持ちとしてはここで打ってほしいってバットを振ってそれでも凡打なら仕方ないけど打たせたいという監督の気持ちが伝わってきた。そこで(自分が)何をやってるんだろうなと思った…」
愛媛遠征からおよそ1か月
愛媛遠征からおよそ1か月、夏の本番も近づく中、練習場の三原選手を訪ねてみると…
グラウンドで、快音を響かせていました。
ーー三原唯翔選手
「あれから思い切りできるようになって最近は少しずつ調子も戻ってきていいきっかけになったなとすごく思います」
楊志館ナインの熱い夏がいよいよ始まる
そして、組み合わせ抽選会が行われ対戦相手が決定。
新たな監督のもと嬉しさも悔しさも味わい、成長を続ける楊志館ナインの熱い夏がいよいよ始まります。
ーー鶴上直輝キャプテン
「全力でとにかくプレーして必死に必死にくらいついていって残りの1か月頑張っていこうと思います」
楊志館ナインの夢の行方はー夏の甲子園大分大会は7月8日に開幕します。
【前半 40歳新監督が母校を再び甲子園に「いずれ明豊のライバルに」16年ぶり挑戦の始まり】の続きです。