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九州北部地方の梅雨入りから3週間ほどが経ち、豪雨災害の危険性が高まる時期に入っています。
6月2日から3日にかけて四国や近畿地方を襲った記録的豪雨では、あわせて11回も線状降水帯の発生情報が出されました。
線状降水帯などによる大雨に備えるため、これまで度重なる豪雨災害に見舞われてきた日田市では水路の改修が進んでいる。
「線状降水帯予測情報」の活用を
改めて確認しておきたい「線状降水帯」。
6月2日から3日にかけて四国や近畿地方を襲った記録的豪雨では、静岡県や愛知県など6県であわせて11回も線状降水帯の発生情報が出されました。
気象庁は2022年から線状降水帯が発生する恐れがある場合、最大で半日前から「予測情報」を発表しています。
また、5月25日からは発生の最大30分前に「直前予測」を出す運用も始まっています。
大分地方気象台は「線状降水帯の発生が発表された時は、すでに危険な状況となっている恐れがあるので事前の情報も活用して身の安全の確保に繋げて欲しい」としています。
九州北部豪雨では広い範囲で被害が
線状降水帯などによる大雨に備えるため、県内ではハード面での取り組みも進んでいます。
これまで度重なる豪雨災害に見舞われてきた、大分県日田市。
2017年の九州北部豪雨では豆田町など市内中心部で約840戸が床上・床下浸水し、広い範囲で被害が出ました。
浸水被害にあった豆田町の模型店では、店内に大量の水が流れ込み、ほとんどの商品が棚ごと倒れて売り物にならなくなったそうです。
◆アカシ模型店 文具店 赤司 勲さん
「膝上ぐらいまで、まあ50cmくらいは(水が)きましたね。線状降水帯の情報が出ると(商品を)すぐ全部2階に上げるようにしてます」
浸水被害軽減へ 進む水路の改修
日田市によりますと、当時降った雨の量が水路の処理能力を大幅に上回っため市街地に水が溢れました。
こうした被害を防ぐため、いま日田市内で進められているのが水路の改修です。
市内中心部を流れる水路の底を最大1メートル掘り下げ、水の流れる量を増やし水害を軽減させるというものです。
改修工事の区間は中心部を通る約2キロで、2018年から工事を開始し現在4割ほどの区間の工事が完了しています。
日田市では2022年7月にも大雨が降りましたが、中心部の冠水被害はごく一部しかなかったということです。
◆日田市上下水道局 岡部誠二郎さん
「やはり施工した成果もあり、浸水エリアは減っているという報告は受けている。市内に流れる水路の様々な対策を行いながら浸水被害の軽減に取り組んでいきたい」
豪雨に備えるために線状降水帯への知識を深めるとともにハード面での整備も進めていく必要があります。