サクラ色の“雲海”「桃源郷にいるみたい」 大分市の一心寺 八重桜など約700本 大分

2023年04月12日 18:50更新

春の話題、見納めが近づいているサクラです。

 

 

山間の一角を染める薄いピンク色。

春の華やかな光景が広がるのは大分県大分市廻栖野の一心寺です。

 

境内には八重桜を中心におよそ700本のサクラが植えられています。

 

ソメイヨシノよりも遅咲きで今がまさに満開です。

 

中には花びらの枚数が通常の3倍以上もある「兼六園菊桜」など珍しい桜も楽しむことができます。

 

高台からは見ごろを迎えたサクラを一望でき、この日訪れた人たちも美しい光景に見入っていました。

 

 

◆来場者

「上から見るとすごい迫力」

「ソメイヨシノが終わった後にまたゆっくり違うサクラが見られるので本当にいいと思う」

「すばらしい。桃源郷にいるような感じで、とても楽しんでいる」

 

一心寺で満開の時期に行われるイベントの名前は「一心寺ぼたん桜雲海祭り」。

 

まさにピンク色の雲海を望むことができます。

 

◆一心寺 今宮年男住職

「サクラを上から見るというその景観は、なかなか全国的にも見ることがあまりないと思うので、来た場合はぜひ高台から雲海を見てもらえたらと思う」

 

また祭りの名物となっているのが桜餅。

期間中、数量限定で販売されています。

 

もち米を桜色に染め、つぶあんを乗せた後、1年間塩漬けした自家製のサクラの葉を巻いたら完成です。

 

◆山路謙成記者

「いただきます。サクラの香りが口いっぱいに広がってとてもおいしい。サクラを見ながら食べるとより一層春を感じられる」

 

この桜餅を目当てに訪れる人も多く、多い日は600パックほども売れるんだそうです。

 

 

「一心寺ぼたん桜雲海祭り」は17日まで開かれる予定です。

 

サクラの季節も間もなく終わり。

一心寺のサクラを、目でも舌でも味わってみてはいかがでしょうか。

 

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