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13日まで開催された「全国育樹祭」では、式典会場に3つのオブジェが飾られました。
手掛けたのは日田林工高校の生徒たち。
森について自分事として考えてもらおうと、ある仕掛けも行われました。
育樹祭に登場した3つのオブジェ 手掛けたのは高校生
13日までの2日間、大分県内で開催された全国育樹祭。
その式典の会場に3つのオブジェが飾られました。
こちらのイメージは「水」。
ピンポン玉を雨粒に見立て、森へと降り注ぎ、そして海へと流れ込むという自然の循環を遊びを通して学ぶことが出来ます。
また、中に入ると巨大な球体のランプが目に飛び込むのは「太陽」。
そして、スギを組み立てて作った「木」は中に木漏れ日のような光が差し込みます。
これらを手掛けたのが日田林工高校林業科の3年生、4人です。
継続して森を守り、育てることの大切さを広く呼び掛ける全国育樹祭。
オブジェのイメージに4人が選んだ「太陽」「水」そして「木」は、いずれも森を作るのに欠かせないものです。
ーー長松都希也くん
「太陽は森に光を与えて、水は森から派生する感じで、木は森自体が木が沢山あるので、育樹祭に来た人たちに楽しんでもらえるような気持ちで作っている」
アイディアを形に!地元の家具職人も協力
そのアイディアを形づくるのが地元の家具職人たち。
この日は30分の1のサイズの模型を生徒たちに披露しました。
ーー日田家具衆 仙崎雅彦さん
「森というテーマだけど、森も管理して木を植えて討伐して使っていく。で、また植えてという循環が必要になるので、これから実際に社会に出て学んでいる林業、山の事、そういったことを最前線でやっていく子たちなので、今後に生かされる取り組みができていると思う」
自然保護を「自分事」として考えて
3つのオブジェで使ったのは地元産のスギ。
さらに、ある試みも…。
ーー日田家具衆 仙崎雅彦さん
「ここにピンを打っていかないといけない。葉っぱをぺたぺた貼っていかないといけない」
こちらは全国育樹祭の100日前イベントの様子。
参加者が葉っぱの形に切ったスギに森への思いを書き込みました。
自然保護について、多くの人に「自分事」と考え行動に移してもらおうと企画されました。
この葉っぱは県内各地から寄せられ、生徒たちが3つのオブジェに貼り付けていきました。
その数、およそ3万枚。
オブジェはたくさんの人の森への思いで飾られました。
沢山の笑顔に囲まれたオブジェ
そして式典の当日。
生徒たちが作ったオブジェには、笑顔で遊ぶ子供たちの姿がありました。
ーー宇野陽斗さん
「大人や子ども関係なく、たくさんオブジェを見てくれたり遊んでくれたので作った達成感が一番ある」
森を守り、育てることの大切さを広く呼び掛ける全国育樹祭。
オブジェを通して自然保護を身近に感じてほしいという生徒たちの思いは多くの人に届いたようでした。