よさこいは「The青春」大分大学生チームが天下「獲り」探求心でつくるこだわりのステージ【大分】

2022年11月07日 14:30更新

華やかな演舞で見る人を魅了「よさこい」

 

大分市では毎年、文化の日に「豊の国YOSAKOIまつり」が開かれ、14回目となった今年の大会には各県から36チーム・約600人が参加するなどすっかり秋の風物詩となっています。

 

大分でも熱が高まる「よさこい」。その魅力は一糸乱れぬシンクロダンスに、個性豊かなきらびやかな衣装。その華やかな演舞で見る人を魅了します。

 

このよさこいで天下を「獲る」ことを目標に2015年に大分大学で創部されたのが「獲天(とりてん)」です。大分名物のとり天と天下獲りをかけた名前で、現在、27ある体育系サークルの1つ、いわゆる運動部として公認されている学生よさこいチームです。

 

よさこい祭り」の起源は高知県

 

春から秋にかけて九州各地の祭りやコンテストに参加している獲天にとって、この時期はシーズンのクライマックスとなります。

 

 

--大分大学3年・池部佳菜さん

「笑顔で見てくれるお客さんを見ても、とても楽しい気持ちになります」

 

--大分大学3年・海野晃良さん

「初めて見たときに自分が考えていたよさこいのイメージと全然違ってそこの感動が忘れられなくて自分もやってみたいと思って入りました」

 

そもそも「よさこい祭り」の始まりは、1954年(昭和29年)までさかのぼります。

 

高知県が、お隣・徳島県の阿波踊りに負けない何かを作ろうと戦後の全国的な不況の中、市民の健康や繁栄を祈願し、商店街の振興を促そうとスタート。いまでは全国200か所以上で開催されているというよさこい祭り。獲天は、過去のコンテストで準大賞に輝くなどその実力は折り紙付きです。

 

 

 

大分愛あふれる獲天のよさこい

 

ステージで披露する演舞は、踊りはもちろん、音源や衣装も全て自分たちでプロデュース。試行錯誤を重ねながら1つのステージを半年以上かけて作り上げるその探求心こそ獲天の魅力です。

 

 

--大分大学2年・畑山波愛登さん

「自分は今まで個人競技(元ソフトテニス部)だったんですけど、みんなで一緒に頑張って1つのものを最高の形で作り上げるというのが素晴らしいものだなと思います」

 

 

そして、何よりもよさこいを「楽しむ」ことが獲天の1番の魅力。毎年、演舞の中には「大分名物、獲天(とり天)いかが?」というフレーズを入れるなど“大分愛”あふれる遊び心を取り入れています。

 

 

--大分大学3年・海野晃良さん

「ステージに立つ分、自分がまず楽しまないとお客様に楽しんでもらえないので自分たちから積極的に楽しいという姿を見せていくことが大事だと思っています」

 

 

--大分大学3年・池部佳菜さん

「もう…THE青春って感じです」

 

 

飽くなき探求心と全力で楽しむことをモットーに活動を続ける獲天。全国に、その名を轟かせる日もそう遠くないかもしれません。

 

 

藤村 晃輝アナウンサー

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