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ロシアによるウクライナ侵攻が始まって以降、大分県内への避難者の受け入れ支援を続けている夫婦が長崎から別府市に移住してきました。
移住を決めた夫婦の思いなどを取材しました。
10月24日、ウクライナからの避難者が生活している別府市の市営住宅を訪れたのは小野一馬さんとウクライナ出身のヤーナさん夫婦です。
APU立命館アジア太平洋大学を卒業した2人は長崎に住みながらウクライナから大分県内への避難者の支援を続けていて先週、別府市に移住してきました。
◆小野一馬さん
「我々が遠隔で支援するというより、物理的にここに来て、毎日通ってしていかないと(支援活動が)間に合わないと思った」
別府に移住して以降、早速、避難生活を送る人たちの話を聞くなど交流を図っています。
◆ウクライナから避難 ビクトリアさん
「安心というか、家族が増えたみたいな感覚。人数が増えると楽しくなるし家族が増えるようになるのは好き。すごく嬉しい」
運営するNPO法人の活動の一環で別府市と日田市の合わせて12世帯29人の受け入れに携わってきた2人。
自治体に支援を依頼するなど様々な活動を続けています。
当初から2人の思いは変わりません。
◆小野一馬さん・ヤーナさん
「支援をずっと続けていこうと夫婦で固い決意を持ってこの支援を行っている」
これまでは、月に数回長崎県壱岐市と別府市の間をフェリーと車で片道4時間半ほどかけて通っていました。
近くに住みよりきめ細かい支援をしたいと移住した2人。
小野さんは本業でIT企業に勤めていて、市内のシェアオフィスを活用するための申請を行うなど支援活動と共に別府市での生活環境も整えています。
また、ヤーナさんは1日から別府市の職員として勤務を始めました。
◆小野一馬さん
「僕たちはもっとももっと彼らと時間を共に過ごしたかったというのが本音。そして支援はもっと濃くしたい」
終わりの見えないロシアによるウクライナ侵攻。
2人は、今後も避難者のそばで寄り添っていきたいと話しています。
◆小野ヤーナさん
「いろんな所連れていったりとかできる。祭りとか一緒に行ったり、色んな支援が増えると思う。支援というか普通の家族のように接したい」
◆小野一馬さん
「(避難して)来たばかりの段階では衣食住の支援だったが、そこから1つ2つ上になってくるとそれぞれの世帯にそれぞれの画一的ではない支援が必要になってきた。ほぼ毎日通い詰めて、いやと言われても寄り添っていきたい」
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