路地裏で出合う素敵なアート‥湯けむりの街で楽しむ「ベップ・アート・マンス」

2022年11月04日 16:30更新

大分県別府市内を舞台に開催中の“市民文化祭”「ベップ・アート・マンス」。

 

絵画や彫刻、音楽など市民による文化的活動に触れることができる機会で、地元の人との交流も魅力です。

TOSの荒木崇史カメラマンが取材しました。

 

今年で13回目を迎える「ベップ・アート・マンス」。

別府市内を歩くと個性豊かなアート作品の数々と出会うことができます。

 

◆プロジェクトマネージャー 竹平洋基さん

「観光地としての別府というのも楽しんでもらいながら、まちの人との交流だったりアーティストとの交流を楽しんでもらいたい」

 

それでは早速、探検気分でまちの中へ!

 

6人のアーティストが集う「清島アパート」

 

まず訪れたのは「清島アパート」。

県の内外から集まった6人のアーティストが共同生活を送りながら創作活動に励んでいます。

 

◆アーティスト 水田雅也さん

「僕の血を吸いに来た蚊をこのアクリル板でパンって叩いてレジンで接着する。『これを見ているだけでかゆくなる』とか『気持ち悪い』とかいういろいろな新鮮な意見がもらえて面白い」

 

 

別府といえば「温泉」ですが、共同温泉もギャラリーに!

男湯では優しい色使いで表現された壁一面の鶴見岳を眺めながら温泉につかることができます。

こちらは2015年のアートマンス作品ですが、そのまま残されていて地元の人にも愛されています。

 

 

◆入浴客は

「この絵ほんと素晴らしい。由布山・鶴見山というと別府の人間にとってはすごく思い入れのある身近な山でとても心が和む。別府市民にとっては本当に素敵な絵だなぁといつも思う」

 

楽しめるのは「アート作品」だけではない…?

 

こちらも市営温泉のギャラリー…ではなく

 

紙屋温泉の2階にある公民館はこの日、イベント会場となっていて薄暗い階段を上がった先の広間では「落語会」が開かれていました。

 

◆月亭太遊さん

「紙屋公民館では何度かやらせてもらったことがあるが、こういう(温泉の2階)場所が残っていてくれたらなと思う」

 

 

別府はまち歩きも楽しみの一つ。

 

大通りから一本裏の道に入るとまるで迷路のよう。

細く入り組んだ道が続いていて、たどり着いた先にもギャラリーがありました。

 

◆シンゆけむりアート SHIN KOYAMAさん

「ゆけむりアートなんです。全部ゆけむり。かわいくてエロっぽい感じでグロテスクみたいな感じのコンセプトでずっとやっている」

 

◆訪れた人は

「美術館とかよく行くが、まちを観光しながら自然にアートを見られるというのはすごくいい取り組みだなと思った」

 

 

 

期間中、120を超える展示やイベントが楽しめる「ベップ・アート・マンス」。

来て見て感じて、作品だけではく地元の人やアーティストとの出逢いも楽しめる別府ならではのイベントです。

 

期間:11月27日まで

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