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フリースクールを立ち上げ、不登校の子どもたちなどの学習を支援している大分県大分市の女性。
その取り組みが評価され、内閣府の「女性のチャレンジ賞」に選ばれました。
子どもたちと仲良く触れ合う女性。
大分市下判田でフリースクールを運営する「若葉会」の代表、佐伯和可子さんです。
「若葉会」は不登校やひきこもりを経験した子どもの学習などを支援するため10年前に誕生しました。現在は、フリースクールのほか、障害がある子どもたちが放課後に通うデイサービスも行ってます。
大学時代に家庭教師をしていた佐伯さん。
受け持った子どもの中に不登校の生徒がいて、その時の経験が現在に繋がっていると言います。
◆佐伯和可子さん
「ちょっとしたきっかけで学校から足が遠のいたというだけで、その先の高校とか大学というのが全部なくなってしまうような、そういう影響を持つ出来事なんだということに衝撃を受けた」
大学卒業後、学校に行けない間も学習できる環境を整えたいとフリースクールを立ち上げました。現在は、12人の子どもたちが通っています。
市販の教材を活用して指導を行っていますが、何を勉強するかは子供たちが選んでいます。
◆子どもたちは
「どれからでも始められたりするところがいい」
「頭がちょと良くなりたくて(勉強を)始めた」
勉強のほかコミュニケーションの取り方など、社会で必要な知識が身に着くようサポートしている佐伯さん。
障害がある子供たちの支援も含め幅広く活動していることが認められことし、起業や地域貢献で活躍する個人や団体に贈られる内閣府の「女性のチャンレンジ賞」に選ばれました。
◆佐伯和可子さん
「才能を伸ばしたいという子どもたちにとっては、それが存分に伸びるような環境を整えてあげたいと思う。同じように勉強も、勉強したいという子は思いっきり勉強ができるようにしてあげたいと思っている」
そして、この日、佐伯さんが向かったのはフリースクールに通う児童の小学校。
子どもたちが学校に行きたくなった時のため月に1度、フリースクールでの様子を報告しています。
◆大分市立松岡小学校 草野茂生校長
「フリースクールで学んでいる進度も内容もそれぞれに異なるでしょうから、その実態を事前に把握したうえで学校に戻った時に無理のないような形で学習したり生活したりできるような態勢を作っていきたい」
佐伯さんは学校とも連携しながら、様々な悩みを抱える子どもたちを今後も温かく見守っていきたいと話しています。
◆佐伯和可子さん
「あの時あれをしたなとか誇れる。将来的にあれは有意義な時間だったなと思えるような、そういう時間にしてもらいたいと思っていて、そのための一端を私たちが担わせてもらっていると思う」
運動会や文化祭を開いたり、子どもたちの工作を展示会に出品するなどフリースクールで様々な取り組みを行っている佐伯さん。
子どもたちの未来のため今後も挑戦を続けます。
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