全国2連覇へ「ロボット競技大会」に挑む佐伯豊南高校 強さの秘訣は最新技術とキャリア30年の顧問
大分空港が「宇宙港」として活用されることになり、大分県内では宇宙への関心が高まっています。
そこで今回は県内で宇宙に挑戦する人たちをご紹介します。
ロケット制作に取り組むのは何と大学生です。
“宇宙港”で盛り上がりを見せる大分
アメリカの企業ヴァージン・オービットが大分空港を水平型のロケット打ち上げ拠点とすると表明して以来、大分県内では数多くの宇宙に関するイベントが開かれています。
9月、大分市で開かれた宇宙ビジネスのセミナーにはさまざまな業種の15人が参加。グループごとに人工衛星データを活用した新たなビジネスモデルを提案する予定です。
◆参加者(製造業)
「いつか宇宙関連の仕事をしてみたいなと思っていたので、いいアイディアを出していきたい」
2大学共同のロケット開発
宇宙に胸をときめかせる人はほかにも…
ロケットの製作に取り組む大分大学と日本文理大学のチームです。
その名前は…
◆HYON代表 日本文理大学 吉田湧人さん
「ハイブリッドロケットのHYと 大分大学のOとNBUのNをとってHYONでハイオン」
造っているのは全国の大学生たちが自作して打ち上げているというハイブリッドロケットで、固体の燃料に加え燃料を勢いよく燃やすため液体の酸化剤を使います。
宇宙関連の勉強をしたいと考えていた大分大学の佐藤海斗さんが宇宙工学系の学科がある日本文理大学の学生に共同開発を提案し、去年の春HYONが結成されました。
◆HYONのメンバー 大分大学 佐藤海斗さん
「大分空港が宇宙港になってすごい運命的だなと思う」
試行錯誤を重ねたロケットがついに空へ!
手探りで始めたロケット製作。
所属メンバーはおよそ30人いて、経験がある他の県の大学生たちにノウハウを聞いたりして試行錯誤を重ねてきました。
こうして、HYONの結成からおよそ1年4か月、ついに1号機が完成!
8月、秋田県で行われた自作ロケットの大会で初の打ち上げに挑戦しました。
ロケットは真っすぐ空へ…
高度およそ300mまで到達したということです。
◆HYON代表 日本文理大学 吉田湧人さん
「打ちあがった瞬間、正直どういう感動なのかよくわからないが涙が出たりとか、いろいろな感情が出たと思う」
機体も無事に回収でき、HYONはミッションを達成しました。
メンバーは来年3月に2号機を打ち上げる計画です。
大分全体で宇宙開発への関心が高まっていることに目を輝かせています。
◆HYON代表 日本文理大学 吉田湧人さん
「この大分県が宇宙に関する色々なイベントだったり、盛り上がりがあるのはめちゃくちゃうれしいな」
大学の垣根を超えてロケット製作に打ち込む大学生たち。
近い将来、この中から、大分で宇宙開発を担う人材が出てくるかもしれません。