目指せ「ミラモン」自分に適した競技は何?早く始め未来のオリンピアンを育成【大分】

2022年09月11日 12:00更新

自分にあった競技をより早く

 

子供達がより早く様々な競技を体験することで、世界の舞台で活躍できるアスリートを育成しようという取り組みが大分県で進められている。

 

 

それが、チーム大分(大分県)のジュニアアスリート発掘事業。体力テストや面接の結果を元に、通常は高校から始めることが多いアーチェリー、ボート、ライフル射撃などの競技を小学生のうちから体験することができる。

 

2年間の育成プログラム

 

この日、ジュニアアスリートの6期生が体験していたのはアーチェリー競技。ほとんどの選手が道具に触れるのも初めて。丁寧な指導を受け競技の魅力、そして面白さを学んでいく。

 

 

--高田中学校1年・吉田さくら晴蘭選手

「(体験)できる競技を見たときに珍しいし、私もスポーツが大好きなので入ろうと思いました」

 

 

2015年から始まったチーム大分のジュニアアスリート発掘事業、実施期間は2年間。まず1年目に県内の小学6年生を対象に選考会を実施。100人を超える応募の中から体力テストや面接などを行い、「育成選手」として30人が選抜される。

 

 

 

日本を代表する選手への成長に期待

 

2年目。選ばれた30人は、競技の体験、さらに栄養学などの座学を受講し、アスリートとしての基礎を養っていく。

 

 

体験できる競技は、現在6種類。高校から競技を始める選手が多いアーチェリー、ボート、ライフル射撃、カヌー、ウエイトリフティング、フェンシング。日本を代表する選手への成長が期待されている。

 

 

--判田中学校1年・久留主未來選手

「コミュニケーション能力とかも高まるし、ほかの人と仲良くして同じ目標に向かって頑張っていけるのが楽しいです」

 

 

--判田中学校1年・林曉選手

「1個1個のスポーツを真剣にして、大会で良い成績を取れたらいいなと思っています」

 

 

これまで1期生で別府市出身の園田稚選手(早稲田大学)が、アーチェリーの世界ユース大会で金メダル獲得。

 

 

カヌー競技では、去年のインターハイで大分舞鶴高校の川井花菜選手(同志社大学)が日本一に輝くなど、着実に成果をあげている。

 

 

 

 

 

事業を元に競技を転向した選手も

 

2期生の高尾太輝選手はこの事業でバスケットボールからアーチェリーへと転向。今年秋の栃木国体への出場権を獲得している。

 

 

--大分東明高校3年・高尾太輝選手

「ジュニアアスリート時代にいろいろな講義を受けて、精神力を鍛えることができたので今があると思います」

 

 

 

 

部活動には所属していない人も挑戦してみては

 

未来のオリンピアンになることを目指して11月まで競技体験プログラムに臨む6期生。挑戦はまだ始まったばかり、無限の可能性が広がっている。「大分育ち」の選手たちが将来、世界の舞台で活躍する日もそう遠くないかもしれない。

 

 

今後は11月から12月にかけて7期生の一次選考会(体力テスト)が始まる。過去には学校の部活動には所属していないが、体力テストで潜在能力が見いだされ、育成選手に選ばれた事例もある。

 

 

10月頃には県内全ての小学校に参加受付のチラシが配布される予定。詳しくは県体育保健課まで。

 

 

--大分県体育保健課・大園洋平さん

「この事業を始めてもう6年目になるので、このジュニアアスリート発掘事業から未来のオリンピアンが出ることを期待しています」

 

 

 

藤村 晃輝アナウンサー

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