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コロナ禍での新たな働き方として、大分県姫島村では「バンケーション」が注目されています。バンケーションのバンは車のバンのことで仕事と観光を両立することを狙いとしています。
◆TOS牧利亮記者
「姫島村で実施される新しい働き方で活用されるのがこちら、バンタイプの自動車です」
一見普通の軽トラック。
しかし、荷台に最大の特徴が…。側面が開閉式となっていて中にはソファーが。机を組み立てるとわずか1分程で簡易のオフィスが完成です。
この日は、東京などで働くIT企業の社員2人が荷台の上のオフィスの中で海の景色を楽しみながら仕事をしていました。働きながら休暇を楽しむ「ワーケーション」と車での生活を意味する「バンライフ」を掛け合わせた、その名も「バンケーション」です。
◆参加者は
「自分が気に入ったスポットに停車してそこですぐに仕事ができるところが大きな魅力。設備もバッテリーなどを用意してもらっていてとても快適」
このバンケーションは、県と姫島村が連携してIT企業や人材の誘致を目指す「ITアイランド構想」の一環として実施されていて、今回、モニターとしての参加者を募りました。
取材した2人はリモートで仕事をこなしながら2泊3日の日程で参加。
バンケーションの強みは移動手段があることです。仕事の合間に車を使って観光に向かいます。
姫島村ならではの自然を楽しもうと2人は、標高およそ270メートルの矢筈岳の登山に挑戦。
展望台につくと…天気にも恵まれ目の前に広がる大パノラマを満喫していました。
続いて“移動できるオフィス”で向かったのは…飲食店。
昼食では姫島特産の車えびなどを使った料理を味わっていました。
また、村の盆踊りで知られるキツネのお面の絵付けなども体験していました。
◆参加者は
「移動式のバンに乗ることで旅の楽しみも含めたり色んな要素が組み合わさって、ただのワーケーションというよりもう少し大きな価値が付加されたものになる」
このバンケーションのモニターツアー。
県は県外のIT企業に勤める人を中心に9月末にかけてあわせて5回実施するほか、10月以降は県民などを対象にしたツアーも計画しています。
参加者にアンケートをとりこの取り組みを検証していくということです。
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