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夏休み、海や川に出かけてレジャーを楽しむ人も多い時期です。
気を付けたいのが水の事故です。
その危険性や、溺れそうになった時の対策を専門家に聞きました。
夏のレジャーシーズン。
全国で水の事故が相次いでいます。沖縄では7月、シュノーケリングをしていたとみられる漫画家の男性が溺れて亡くなり、大分県内でも先週、宇佐市で友人と川で遊んでいた高校生が溺れて死亡する事故がありました。
県警によりますと県内ではことし、14件の水難事故が起きていて、そのうち11人が亡くなっているということです。
警察庁によりますと去年、死亡者が出るなどした水難事故の発生場所は「海」がおよそ半数で、「川」がおよそ3割などとなっています。
海や川で事故が多発する理由を専門家に聞きました。
◆水難学会 統括指導員 徳永龍貴さん
「海や川では水底が見えませんので、なだらかな所もありますし急に深くなっている所もありますので、そういったところでパニックになって亡くなってしまうケースも考えられる」
海や川で、溺れそうになった時に絶対にやってはいけないことがあるといいます。
それが…
◆水難学会 統括指導員 徳永龍貴さん
「両手を上げたり助けを呼んだりしてはいけません」
海に落ちるなどして垂直の姿勢で水に入った場合、空気を吸った状態でも水面から出るのは顔の半分ほどです。
この状態で仮に、両手を上げて、周囲に助けを求めてみると…。
頭が沈んでいき、一瞬で完全に見えなくなってしまいました。
叫ぶことで肺の中の空気が一気に無くなり、沈んでしまうということです。
◆水難学会 統括指導員 徳永龍貴さん
「溺れるっていうのは一瞬で起きてしまう。周りの人は気づかない」
水難学会では、溺れそうになった時には体を仰向けにして水面に浮く「背浮き」を推奨しています。
落ち着いて、息を吸って手足を軽く広げあおむけに浮かぶと…
鼻と口が水面から出るため呼吸ができるんです。適切に行えば長時間水に浮くことができ、救助される可能性が高くなります。
この時、はだしの状態よりも靴やサンダルを履いていた方が浮かびやすく、背浮きが安定するといいます。
また、溺れそうになっている人を助けに行った人が亡くなる事故も起きています。
溺れている人を見つけたら、ペットボトルなど浮力のあるものを投げ入れて救助しましょう。
海のレジャーが増えるこの時期。
事故に十分に注意して楽しむことが大切です。
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