急な冷え込みで電気ストーブや電気毛布の問い合わせ増 家電量販店おすすめ「エプロン型の電気毛布」とは
各地に甚大な被害をもたらした2020年の7月豪雨。
県内では6人が死亡、全壊69棟を含む1090棟に被害が出た。
最も大きな被害が出た地域の1つ、大分県日田市天瀬町の天ケ瀬温泉。
創業100年を超える老舗旅館「日田屋」の女将、佐藤美香さんは「早いとも思うし長かったかなとも思うし、これからが大変だなというのが一番」と振り返る。
温泉街を流れる玖珠川が氾濫。日田屋にも大量の土砂が流れ込んだ。
さらに源泉の場所には橋が流れ着き、一時、存続の危機に立たされた。それでも佐藤さんはボランティアや地域の人たちの力を借りながら、前を向き復旧作業を進めた。
◆日田屋女将 佐藤美香さん
「橋を撤去した時に、温泉をくみ上げた時に温泉が出て、これでやっと温泉は使えるんだと思ってお風呂だけでもできると思った」
少しずつではあるが、着実に復興にむけて歩みを進めている佐藤さん。
ことし3月には旅館の建て替え工事が完了した。7月中旬に日帰り温泉を、8月には宿泊客の受け入れを再開させる予定だ。被災から2年を経て、ようやく日常を取り戻す。
◆日田屋女将 佐藤美香さん
「自分たちが被害にあっているけど、元気な姿と前向きに再開したいという思いで活動をしてる姿を見せるのが一番の恩返しと思う」
復興に向かって進む天ケ瀬温泉。
しかし、かつての姿からの変更を余儀なくされている地域もある。
去年、玖珠川の改修工事を行うことを大分県が発表。
計画では現在のおよそ2倍の流量にも耐えられるようになる。しかし、およそ30軒が立ち退きの対象となっている。
その地域でカフェを開いている岡山富美子さん。
立ち退いた後のことは決まっていないが、工事には理解を示す。
◆あづき 岡山富美子さん
「ずっとここにいると思っていたのでショックだが、綺麗で安全な街になるなら一旦いなくなるのも全然(いい)」
復旧が進む天ヶ瀬温泉。
災害に強い地域を目指す中、新たな街づくりをどう進めていくのかも今後の大きな課題だ。