高崎山でサルの個体数調査始まる 適正管理が目的 大分
国連が定めた「持続可能な開発目標=SDGs」
TOSテレビ大分ではSDGsに関する話題をお伝えしています。
今回は「つくる責任 つかう責任」について。県内の2つの取り組みを取材しました。
大分県大分市中戸次に30日、オープンしたばかりの店。店内には野菜やパスタ、調味料などが並んでいますが、商品には「量り売り」の文字が。
◆TOS藤田早織記者
「こちらのお店は、欲しい商品を好きな分量だけ取って買う量り売りの店なんです」
「つくる側」と「つかう側」共に環境問題を意識できたら
こちらは、量り売りの専門店。持参したり、店で購入した容器に商品を必要な量だけ入れます。会計時には、重さを量り、容器の分を差し引いて金額が決まります。店をオープンさせた、代表の井藤優子さんです。
プラスチックなどの容器の使用を省くことや食材などの無駄をなくす取り組みを進め「つくる側」、「つかう側」が共に環境問題などを意識できればと話します。
野菜も、個別に包装せずに必要な分だけ購入してもらう仕組みで農家も取り組みを歓迎しています。
◆生産者は
「好きな量や数で買ってもらえるので、廃棄される野菜が少なくなるのかなと思う」
初日に訪れていたお客さんは…
◆店に訪れた人は
「今の世の中のプラスチックとか、いろいろな社会問題に対応しているなと」
◆からはな百貨店 井藤優子さん
「売る側もロスなく販売できるし、買う側も自分の必要な量だけ、そして個包装なしでごみを出さずに買えるというところでは、新しい選択肢を客に提供したい」
建設会社は処分予定の木材を「無償提供」へ
一方、こんな取り組みも。
◆TOS藤田早織記者
「大分市内の新築住宅の建築現場です。こちらには廃材が置かれていますが、無償で提供する取り組みが始まるということです」
大分市の建設会社SAKAIが6月1日から始めるのが、その名も「残材バンク」。
家を建てる際、2階建て住宅1棟あたりおよそ200キロの廃棄木材が出ると言います。「残材バンク」はこうした木材を無償で譲る取り組みです。
◆SAKAI 中鼻理子さん
「処分してしまう木材を求めている人にぜひ渡したいと思って、残材バンクという取り組みを始めた」
廃材の処分のコスト削減にも繋がるということで、インスタグラムで情報発信をし希望者と直接やり取りして引き渡すことにしています。子供用の積み木やDIYなどでの活用などを想定していて、少しでもSDGsに貢献したい考えです。
◆SAKAI 中鼻理子さん
「残材はいままで捨てるという認識が強くあった。これからの使い方も建設会社としてももっとできることがあるのではという考えに繋がってきたので、残材バンク以外にも新しく取り組みが始まるきっかけになれば」
「量り売り」に「廃材」の有効活用。
「もったいない」を無くす取り組みが県内でも始まっています。