ラグビー・九州電力キューデンヴォルテクスが大分市で合宿
萩原望さん28歳。
かつては「大分トリニータ」のユースチームに所属していて、一時はプロを目指していたのですが現在はなんと、インドの子どもたちにサッカーの指導をしています。
◆大分トリニータ 梅崎司選手
「大分のアカデミーとして育ってきて、こういった活動をしていること自体が、本人にも言ったけど本当にすごいなと思って」
萩原さんは高校時代、大分トリニータのユースに所属し3年間を過ごしました。
大学を卒業後、大手自動車メーカーに入社しましたが「世界の貧困問題に貢献したい」と3年半で退社。現在は、国際NGO団体に入り、インドで農村開発事業を通して貧困層の人たちの支援を行っています。
きっかけはインド現地での「リフレッシュ時間」
インドに赴任しておよそ2か月が経った頃。
◆萩原望さん
「本当に娯楽がなくて、自分のリフレッシュの時間としてサッカーボールを蹴っていたら子どもたちが集まってきたのがきっかけ」
萩原さんのいる地域は、いまも身分制度や性差別が根強く残っています。
集まってきたのは、自由にボールを蹴ることができない子どもたちでした。
そんな子どもたちのために萩原さんは去年5月、サッカーチームをつくりました。
萩原さんの愛称から、チーム名は「FC Nono」。仕事前の時間や休日などを使って、子どもたちにサッカーの楽しさを伝えています。
◆子どもたちは
「サッカーは楽しくて、サッカーの活動から色々なことを学べるのが嬉しい。これからも色んなことを学んでいきたい」
萩原さんはいつの日か、日本の子どもたちと試合ができたらと話します。
ただ、チームにかけられるお金は個人では限界があります。
こうした状況を知ったかつての仲間や先輩が…
現役プロ選手の仲間もチームサポートに意欲
◆浦和レッズ 西川周作選手
「ぼく個人だけでなくて、チームメイトにも協力してもらったりして物品などを集めていきたいと思っている」
◆セレッソ大阪 清武弘嗣選手
「クラウドファンディングもこれからするという話を望から聞いたので、単発的ではなく継続的な支援ができれば1番いいのかなと思っている」
萩原さんの同期、為田選手は…
◆セレッソ大阪 為田大貴選手
「こういう萩みたいな活動が出てきたのも、大分ユースで育ったからというのもあると思うし、自分も何か力になれたらと考えている」
「ボールを蹴る楽しさ、そして挑戦することの大切さ」をインドの子どもたちに伝えたいと萩原さんは話します。
◆萩原望さん
「やはり(ユース時代の)3年間は今の自分に繋がっていると思う。努力したら報われるということは伝えたくて、僕自身も子供たちの夢や目標の実現をサポートしたいと思う」