谷川俊太郎さん各地で追悼 大分県内でも園歌や校歌を手掛ける「大事に歌い続けて次の世代に繋げていく」
激戦が続くマリウポリから、文字通り命がけで避難してきた家族に話を聞きました。
ーーストロミヌ スベトラナさん
「戦争が始まった日からマリウポリはすぐに爆撃されました。外では亡くなった人たちがたくさん見えて、すごくショックを受けました。死ぬまで忘れられません。」
ウクライナでの惨状を語るのは、4月16日に大分県別府市に到着したストロミヌさん家族です。
ストロミヌさんの家族が住んでいたのはウクライナ南東部のマリウポリ。
ロシア軍が完全制圧に向けて攻勢を強めている地域です。
軍事侵攻が始まって1週間ほどたった頃、攻撃の激化に伴い、ストロミヌさんの家族はアパートの地下に避難。
恐怖の中で16日間を過ごしたといいます。
ーーストロミヌ スベトラナさん
「精神的にすごく厳しかった。地下も、とても寒くて食べ物が足りなくてすごく辛かった。」
やがて、そのアパート自体もロシア軍の攻撃を受け、地下にもいられなくなりました。
そのため、バスなどを使って国境を越え、モスクワ経由で日本に避難することに。
ウクライナの自宅を離れて約1か月。
家族は北九州空港に到着しました。
空港で出迎えたのはウクライナ出身の小野ヤーナさんと夫の一馬さんです。
2人はともにAPU立命館アジア太平洋大学の卒業生だったこともあり、今回、ストロミヌさん家族の大分県別府市への受け入れを支援してきました。
ーー小野ヤーナさん
「すごく嬉しい。ずっと待ってたから。手続きから来日するまで、1か月くらいかかった。4人とも無事なのですごく嬉しい。まずはゆっくり休ませたい。」
そして、別府に移動して2日目。
ストロミヌさん家族はスーパーに初めての買い物へ。
そこにはヤーナさんの姿もありました。
この日、買い揃えた食料品や日用品などはすべて店側が負担してくれることに。
手厚い支援に感謝の言葉がこぼれます。
ーーストロミヌ スベトラナさん
「すごく感動した。食べ物などは1番必要だから、とてもありがたい気持ちでいっぱいです。」
ーーコープおおいた 青木博範理事長
「別府に来てよかったなと思ってもらえるように、長く寄り添っていきたい。」
祖国から遠く離れた別府市まで避難してきたストロミヌさん家族。
いま1番伝えたいことを聞きました。
ーーストロミヌ ドミトリさん
「世界中が平和になってほしい。こんな恐ろしいことはあり得ない。戦争を始める前に、こんなに沢山の人が殺されることが良いことなのかどうか、しっかり考えてほしい。」
こうしたウクライナから避難している人を支援する動きは大分県内で広がっています。
大分県は生活支援のため目標金額を500万円に設定したクラウドファンディングを行っています。
また大分県別府市や、大分県日田市、日田市内のNPO法人リエラも寄付や募金を呼び掛けています。