困った!(涙 玉ねぎは昨年の2倍 "優等生"モヤシも逆風が・・飲食店やスーパーも苦境に

2022年05月28日 11:00更新

全国的に玉ねぎが高騰しているほか、「価格の優等生」と呼ばれるモヤシも値上げに踏み切るかギリギリの状況が続いていると言います。

大分県大分市都町にある飲食店です。
コロナ禍で遠のいていた客足が戻りつつある中、新たな問題が経営を圧迫しています。

それが野菜の高騰。
特に玉ねぎは仕入れ価格が通常の2倍近くになっているといいます。

 

飲食店やスーパーも苦しい状況・・

 

◆とりでん 加藤真司店長
「玉ねぎはけっこう使う料理が多いので、厳しいです。料理の世界でいうとほんとに厳しい。痛いです。」

 

主な要因の1つが全国一の産地、北海道で去年、猛暑となったため不作が続いていること。こちらのスーパーでも玉ねぎ1袋がおよそ300円と、去年の同じ時期に比べて2倍近くに高騰しています。

 

◆買い物客は
「高くなったな。300円というのはですね。考えますね。これから」

 

◆コープおおいた 戸高優也副店長
「やっぱりちょっと心苦しいところはある。」

 

原料や資材の高騰で「価格の優等生」のモヤシまでも

 

一方、「価格の優等生」モヤシも厳しい状況に…。
竹田市にある名水美人ファクトリーの工場を訪ねました。

◆TOS山路謙成記者
「安いというイメージがあるもやしですが、もやしを作る生産ラインでも様々な過程で値上げが起きています」

 

 

まずは原料です。
モヤシは緑豆を発芽させたものですが、そのほとんどを中国から輸入しています。しかし現地の生産者が減少したことなどを受けて、現在の相場は価格が落ち着いていた2018年と比べておよそ2倍になっています。

 

 

包装する資材も高騰しています。
原油価格の高騰で袋や発泡スチロールなどの石油製品が値上がりし、負担が重くのしかかっています。

 

 

ロシアによるウクライナ侵攻も影響

 

さらに新型コロナの影響で飲食店などからの需要が減り、全体の出荷量もコロナ禍前より2割ほど減少しました。

厳しい状況を受けてこちらの企業では去年12月に10%ほど値上げしましたが、ロシアによるウクライナ侵攻を受けて状況はさらに悪化しているといいます。

 

 

◆名水美人ファクトリー 奈良賢吾代表取締役
「値上げが唯一の手段というか、それでしか生き残れないという状況まで来た」

各方面で続く値上げラッシュ。
私たち、消費者だけでなく製造業者にとっても厳しい状況が続いています。

 

 

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