海外で出会った感動の味を大分に 素材が生きたフルーツサラダ

2022年04月30日 10:45更新

〝フルーツ〟サラダ

 

 

 

大胆で、華麗で、陽気で、眩しい…「釘付け」とはまさにこのことを指すのだろうか・・・

 

旬のフルーツを贅沢に使った色鮮やかなサラダ。

 

肉類や炭水化物はほとんど使われていないのに、それでもお腹は満たされる。

 

 

2021年4月、「Randy works」という名前で店を立ち上げたオーナーは、明るい人柄で周囲を和ませる優果さん。

 

 

 

愛してやまないサラダ。

 

まずは月に一度のペースで販売してみよう・・・知人のお店の一角を借りて、気軽な気持ちで始めたという。

 

目で見て満足、口に入れて幸せを感じられるフルーツサラダを届けたい。

 

そんな思いの込められたサラダにはSNS上でも

 

“ イベントでしか食べられない幻のサラダ ”

“ 葉物野菜は苦手なのにワクワクしちゃう ”

“ 絶妙なマリアージュに惚れ惚れ ”

 

とコメントを寄せるファンも多い。

 

 

 写真 Randy①

 

11月。甘く熟した太秋柿(たいしゅうがき)と合わせたのは、レモンピールとパインを練り込んだ爽やかな甘さのクリームチーズ。

 

斬新な組み合わせのサラダは、予想以上に人気を集めた。

 

他にもキウイやシャインマスカットを使ったサラダも並べたが、開店わずかで100個以上を売り切った。

 

ただ「食べる」のではなく口の中に入れた瞬間に広がる「香り」や「マリアージュ」を楽しんでもらいたい。

 

だからこそ、食材選びも慎重だ。

 

自然の中で力強く育った臼杵や豊後大野の有機野菜が定番で、野菜の旨味も格別だという。

フルーツは、季節を感じられる旬のものを中心に選んでいく。

 

 

ドレッシング作りにも手を抜かない。

 

扱いが難しいのは、水気が多い葉物野菜たち。

味が薄まらないよう、水分を上手に生かす塩味とオイルの配合が案外難しいのだそう。

 

おまけに最後まで単調な食感にはさせないぞ!とローストされたナッツで噛むことを楽しませてくれる心遣いまで。

 

優果さんは、農業経験者でもなければ、飲食店経営者だったわけでもない。

 

幼い頃からただただ野菜が好きで、サラダをよく作っていたという。

 

 

また以前から、英語が好きだったと話す優果さん。

海外のレジピ本が読めたらな・・・英語で話をしてみたい・・・

 

当時の仕事を辞め、語学留学が目的でニュージーランドのオークランドに渡り、ホームステイを経験した。

 

3年前、26歳の時だった。

 

そこでも友人に自分の好きなサラダを度々振る舞っていたという。

ステイ先では、料理上手なホストマザーが毎日キッチンのカゴに新鮮なフルーツを盛っていた。

 

 

  これが本当に美味しいと思ったフルーツサラダとの出会いだったの! 

 

 そのフルーツを使って作ってくれたサラダの美味しさに衝撃を受けた。

 

いちごにアボカド、アプリコットに梨、最後にレモンをギュッと絞って、固めのチーズをトッピングした一皿。

 

少しちぐはぐに思える組み合わせだが、このサラダとの出会いが彼女の今に繋がっている。

 

だが、憧れのサラダを再現するのは簡単なことではなかった。

 

土地が変われば品も変わる。留学中は簡単に手に入っていた食材も大分では見つからなかったり、はたまた少し高価だったり。

 

それに、流行と同じで始めはもの珍しさで人が集まってくるけれど2年目、3年目はきっとそうではないと優果さんは話す。

 

なんとなく先行きに不安を感じていた時、かけられた言葉があった。

 

 

優果の強みって、フルーツサラダなんじゃない?

 

 4歳年上の旦那さんからの言葉だ。

彫金師である旦那さんは現在の仕事と出会うまで、10数年という長い下積み時代を経験していた。

 

優果さん曰く、彼は追究し始めたらとことん突き詰める人。

そんな彼も実は、優果さんのフルーツサラダで苦手な野菜を克服した一人なのだそう。

 

 

写真 Randy②

 

そもそもこの「Randy works」という店名、

分解するとR and(アンド)Y、Rさん(旦那さんの名前)とYさん(優果さんの名前)。

 

夫婦の名前の頭文字を結んでいたのだ。

 

いつかはお互いの強みを生かして、一緒にお店をオープンさせたい。

 

こうして立ち止まった時はいつも夢が詰まった「Randy works」という店名と最強のパートナーが背中を押してくれた。

 

野菜やフルーツに対する探究心、飽きのこない美味しい組み合わせ探しは今や優果さんの生活の一部となっている。

 

「自分へのご褒美に・・・」

「いつも家事を頑張ってくれている妻に・・・」

 

接客を通して自分の人生を動かしたサラダが誰かのパワーとなる喜びを日々実感しているという。

 

取材を終え、お店を出ようとした時だった。

 

若い力で大分を盛り上げていこーねっ!

 

新しい世界に飛び込む勇気、挑戦心、そして周囲を明るくする照らすパワー。

 

同世代の私にとって、憧れで、追いかけたくなる存在であった。

 

同時に、地元を愛し、盛り上げていきたいという前向きな彼女の言葉にお客さんが笑顔で帰って行く意味が分かった気がした。

 

季節が移ろい始める時期。

次はどんなフルーツサラダで私たちを楽しませてくれるだろうか。

 

 

優果 Yuka

あなたは、フルーツをたわわに実らせた木。

そのフルーツを独り占めすることなく、みんなで分け合えるような優しい子に育ってください・・・

 

両親が名付けてくれた大切な名前と共に、優しさを詰め込んだフルーツサラダをこれからも届けていく。

 

 

 

■Randy works

お店は構えずに大分市内でイベント出店営業をしています。

 

営業時間や出店場所はその時々で変わりますので気になった方は公式インスタグラムでご確認ください♪

▶︎ @randyworks.fruitsalad

 

 

次回のイベントは・・・

5月7日(土)11:00〜15:00  西大分 かんたん港園で開催される「海と、おやつと、音楽と、」のイベントに参加!

フルーツサラダを数種類準備してお待ちしています♪

 

今回は、当日販売のみ ※Instagramを通しての事前予約は今回お休みします

 

■menu & price ※記事に掲載の写真

 

Randy①  太秋柿とフルーツチーズのサラダ + マリンレモンのドレッシング

・・・Regular (350gぐらい) ¥600-  tax in

 

Randy② SUMMERFALLサラダ + レモン&ローズマリーのドレッシング

・・・Regular (350gぐらい) ¥600-  tax in

 

★ 野菜やフルーツの種類は毎回変わりますが、いつだって宝石箱です。

 

 

 

 

制作部・河野 英里香
取材リポート

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

インスタグラムで大分情報を検索していた時、偶然目に入ってきた「フルーツサラダ」という文字。

 

野菜好きということもあり、気になった私は朝一、その日の出店場所である「やおや六画ストア」さんに向かいました。

 

優果さんの第一印象は弾けるような笑顔!そんな素敵なオーナーから受け取ったサラダはお腹ももちろん、心まで満たしてくれる最高のフルーツサラダでした!!!

 

出店時の写真を見ながら、今この取材レポートを書いていますが、いつ見ても鮮やかで美しいサラダ・・・あぁ今すぐ食べたい・・・

 

こうして繋がれたパワーで私も誰かを元気付けられるよう明るく前向きに過ごしていきたいと思います。

 

コロナの拡大で大変な毎日ですが、一緒に乗り越えていきましょう。

 

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