地域のガソリンスタンドをクラウドファンディングで守れ

2021年12月29日 19:00更新

地区にある唯一のガソリンスタンドを存続させようと、杵築市では地元の住民たちが今、クラウドファンディングで資金を募っています。

 

 

人口およそ1100人。杵築市の大田地区です。この地区にある唯一のガソリンスタンドが創業1971年の小関石油。しかし、経営者の夫婦が80歳を超えたことや地下のタンクが使用期限を迎えることから、2022年1月で閉店することになりました。

 

 

――小関隆範さん(81歳)・小関和代さん(82歳)
「地下タンクが40年しか法律上もたない。私たちも年だから」


灯油の出張販売も行っている小関石油が閉店すると地区の人たちは10キロ以上離れたスタンドまで行かなくてはならなくなります。

――地元の人は
「高齢の人、女性の1人暮らしも多いので(灯油を)買いに行くにしても車も無いし、持つのも重いし困る」

そこで地元のまちづくり団体がスタンドを存続させるために新たに会社を立ち上げ、地下タンクの改修費用など400万円を目標金額に資金を募るクラウドファンディングを始めました。

 

 

――大田ふるさとづくり協議会・吉広和男会長
「農協もあったが無くなった。商店もだんだん減っていく。全ての施設が無くなったのでは大田地域がいよいよ過疎になる。最後の砦というつもりでこのスタンドを守っていきたい」

地域のガソリンスタンドを維持するためのクラウドファンディングは2022年2月末まで行われています。

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