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2025年11月に大規模な火災があった大分県大分市佐賀関の復興を願い、活動するアーティストがいます。
「大好きな町が前を向けるように」。その想いを取材しました。
◆現代美術家 Kanaさん
「やっぱりあの煙突。赤と白のシマシマの大煙突が佐賀関のシンボルになっているのではないか」
大分市佐賀関の近くにある小学校の校舎だった建物の中にアトリエを構え、作品作りに取り組んでいる現代美術家のKanaさん。この日、描いていたのは漁船が泊まっている大分市佐賀関の風景です。このほかにもポップなタッチで佐賀関の海を中心にお気に入りの場所を描いています。
◆現代美術家 Kanaさん
「佐賀関で私がここいいなと思ったところ遊びに来てもらいたいなと思ったところをピックアップして、絵を描いている」

しかし、この佐賀関で2025年11月18日、大規模な火災が発生しました。
あっという間に燃え広がった火は住宅など187棟を焼き一夜にして町の姿を変えてしまいました。
この火災を受け、Kanaさんが今取り組んでいるのがこれまで描いてきた佐賀関の風景をポストカードにして販売することです。
売上金は被害の大きかった田中地区や大分市に寄付します。
◆現代美術家 Kanaさん
「田中地区の皆さんがまた元の生活に戻ることができるように。前に進めるように力になりたいと思ってこの動きを始めた」
長崎県出身でおよそ6年前に佐賀関の近くに移住してきたKanaさん。
アートでまちを盛り上げようとこれまで様々な活動をしてきました。

佐賀関の漁協の壁には漁師たちが特産の関あじや関さばを一本釣りする様子が描かれています。
◆現代美術家 Kanaさん
「私が佐賀関に移住してからすぐ仲良くなった漁師さんたち」
そんな漁師の皆さんなどと交流を深めてきたのがこちらの食堂です。
外壁にもKanaさんの絵が。
◆現代美術家 Kanaさん
「みんな優しいし一緒に食事して、一緒に時間共有して楽しい話をしてそしたらもうどっぷりになっちゃった。ここが第二の故郷みたい」
“ちーぼうさん”こと漁師の白川幸雄さんともこの店で出会いました。
◆現代美術家 Kanaさん
「ちーぼうさんから関さばの刺身もここでもらって。めちゃくちゃおいしくて」
お世話になっているお礼にとKanaさんは大漁旗をプレゼントしました。
◆現代美術家 Kanaさん
「白幸丸 大漁旗モデルはちーぼうさん」
◆漁師 白川幸雄さん
「オリジナルで大変嬉しかった。よく似ているなあと思って。かわいいもんね」
今回の火災で白川さん自身は被災しなかったものの焼けた地域に友人や漁師の仲間も住んでいて変わってしまった町の姿に心を痛めています。
◆漁師 白川幸雄さん
「できることなら昔のようになればいいけど…(被災した人たちが)穏やかに生活できるようになればいい」
佐賀関の人たちがまた、笑顔を取り戻せるように。
Kanaさんは自分の作品が佐賀関に心を寄せてくれる人を増やすきっかけになればと話しています。
◆現代美術家 Kanaさん
「このポストカードの募金のことも恩返しの一つ。ゆっくりみんなで考えながら時間を共有しながらちょっとずつ前に進んでいけたらいい」
被災した町の復興はまだ、これから。Kanaさんは、願いを込めて大好きな佐賀関を描き続けます。
