報道記者カスガウラが迫る特殊詐欺の手口「料金未納」メールに電話してみた

2021年12月29日 10:00更新

あなたに迫る特殊詐欺の魔の手

 

誰もが、いつ被害にあうか分からない特殊詐欺。あなたも詐欺の手口とみられるメールが届いた経験があるのではないでしょうか。

 

 

――街の人

「出会い系サイトの料金が未納ですと(メールが)入ってきた時があった」

「お金が当選したから送るだけでいいですとか」

「アマゾンとかのフィッシング詐欺のメール」

 

報道記者が迫る 特殊詐欺の手口

 

 

私たちに忍び寄る詐欺の魔の手・・・皆さんに代わって調べるのが、報道記者・カスガウラ(仮名)です。

 

 

カスガウラと詐欺グループとの戦いの始まりは2018年にさかのぼります。カスガウラのスマートフォンにはインターネットの大手ショッピングサイト『アマゾン』を騙るメールが届きました。

 

 

文面には「未納料金が発生しているます」「法的措置に移行します」などと不安をあおる文章とともに、電話番号が記載されていました。

 

もちろん、アマゾンがこうしたメールを送ることはありません。「詐欺の手口に迫りたい!」カスガウラは騙されたふりをして電話を掛けました。

 

「料金未納」メール 記載された番号に電話してみた

 

 

 

――男

「お電話ありがとうございます。アマゾンジャパンサポートセンター・ヨシカワでございます」

 

電話に出たのは、アマゾンのヨシカワと名乗る男。丁寧な口調でした。

 

 

――報道記者・カスガウラ

「未納料金はどれくらいありますか?」

 

――アマゾンのヨシカワを名乗る男

「お客様の方で昨年の2月10日にご利用登録開始しております、動画配信サイト○○○(アダルト動画サイト)こちらの利用料金が長期未納の為、ご連絡をしております。月額利用料金、遅延損害金、強制解約違約金を含めまして、39万8200円となっているんですね」

 

――報道記者・カスガウラ

「そんなにですか!払わざるを得ない?」

 

――アマゾンのヨシカワを名乗る男

「支払い義務が法的にも発生しています」

 

「返金する」に騙されてはいけない

 

料金を払わなければ裁判になると話し、ヨシカワは次にこう切り出しました。

 

――アマゾンのヨシカワを名乗る男

「一旦お支払いをしていただいてのご返金制度、こちらが1080円手数料を引かれますが、押し間違えの登録が認められれば39万7120円の返金となります」

 

 

つまり請求金額の39万8200円を一旦、振り込んでくれれば、手数料の1080円を除く39万7120円を返金するというのです。しかし、これは返金されると安心させて、高額の金を振り込ませる典型的な架空請求詐欺の手口です。その手には乗りません!

 

現した本性

 

――報道記者・カスガウラ

「これって詐欺ですよね?」

――アマゾンのヨシカワを名乗る男

(電話を切る)

 

同じ番号に再びかけなおすと、相手は本性を現します。

 

 

 

――電話口の男

「殺すぞ、お前」

 

再び電話は一方的に切られました。

 

「料金が未納」などと不安をあおるメールが届いても、まずは一度立ち止まり、冷静に対処しましょう。迷っても自分だけで判断せず、警察や家族に相談してください。

 

2021年6月12日放送のサタデーパレットより

 

 また、今月は県内で還付金詐欺の被害が多発しています。家族で集まる機会も多い年末年始、怪しいメールや電話にどう対応するか話しておくなど、被害の未然防止を心がけましょう。

 

 

報道記者 カスガウラ(仮名)
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