食欲の秋に家計を直撃 様々な味覚が高騰 大分

2021年10月06日 19:00更新
食欲の秋を迎えているが、秋を代表する様々な食材の価格が高騰し家計を直撃している。

大分県内の状況を取材した。
秋の味覚の代表格「さんま」。

ここ数年は不漁で価格が高騰している。

ーー柴田真里キャスター
「秋の味覚はサンマだけではありません。サケやイクラも秋を代表する食材ですが高値となっています」

大分市のスーパーでは。

サンマと共にこの時期に旬を迎える「秋サケ」。
2021年は不漁で、つい最近まで価格が高い状態が続いたという。

しかし、徐々に漁獲量が増えてきて価格は落ち着いてきているという。
7日からは、この秋サケなどを取りそろえたフェアも予定している。

しかし…
 
ーーコープおおいた大分駅店 阿野山浩史店長
「ことしイクラが不漁で、去年に比べると3割4割高い」

店によるとイクラの市場価格は2020年は1キロおよそ6000円だったが、2021年は1万円ほどに高騰。

サケの獲れ始める時期が遅れたことや、獲れても卵を持っていないサケが多いという。
北海道付近の海水温の上昇なども影響していると見られているが詳しい原因は分からないという。

大分市の居酒屋。

厨房から運ばれてきたのはサケとイクラですが…

ーー一魚一会 三ヶ尻進社長
「ことし漁獲がかなり少なかったようで、ここまでずっと入荷がなくて初めて仕入れた」

秋サケやイクラは例年、8月下旬から提供しているが2021年は5日が初の入荷。

特にイクラの不漁は深刻で仕入れ値が安くなることは当面考えられないという。
それでもメニューを工夫していきたいと話す。

ーー一魚一会 三ヶ尻進社長
「何かしら口に入る形でメニューに組み込んでいくので食べてもらいたい」

また、高値になっているのは秋の味覚だけではない。
輸入牛肉の価格が高騰し「ミートショック」と呼ばれている。

別府市の焼肉店でもこの状況に頭を抱えていた。
アメリカ産の牛肉も提供しているが、2021年の春先から価格が徐々に高騰。
仕入れ値が2倍近くまで上がったものもあるという。

この原因というのが…

ーー韓国苑仕入部 浜島正行部長
「コロナで(海外の)工場の稼働率低下。従業員の減少。工場稼働が3割近くまで落ちたと聞いている」

新型コロナの影響が続く中、年内は現状の高値での仕入れが決まっているという。

ただ、国産に比べて手頃な価格で食べられるアメリカ産の肉も人気で、店では価格を変えずに耐えているのが現状だと話す。

ーー韓国苑仕入部 浜島正行部長
「値上げに走らないといけなくなるかもしれないけど、現状はそのままの価格で客に喜んでもらえたらという考えでいる」

食欲の秋を直撃している食材の高騰。
各店舗でも様々な努力が続けられているが、少しでも早く落ち着いてほしい。

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