withコロナの新たなイベントのカタチ サイクルフェスの裏側

2021年10月11日 19:00更新
ワクチンの接種が進み、新型コロナの感染者数も減少傾向にある。
こうした中、大分市は11日と12日に市内で開催されたイベントの観戦客にワクチン接種の有無などを任意で確認する新たな試みを実施した。
その目的などを取材。
 
12日までの2日間、大分市で開催された「OITAサイクルフェス」。
このイベントで大分市が初めて取り入れたのが「ワクチン・検査チェック」。
 
ーー牧利亮記者
「イベント会場ではワクチンの接種や抗原検査の陰性を運営側に申告することでリストバンドが配布されます」
 
沿道での観戦を希望する人は、ワクチン接種済みの証明や、陰性を証明できる書類を提示すれば、受付でリストバンドが配布され沿道での観戦が認められる。
また受け付けの近くには抗原検査を無料で受けられる臨時の検査所も設けられた。
 
ーー観戦者
「ワクチンを2回受けているけど、さらに抗原検査を受けて安心して応援できるのがいい。安全にイベントに参加するのはwithコロナを考える上では必要」
「ルールを守っているという証明にもなるので堂々と応援できる」
 
今回のサイクルフェスは公道での開催のため、厳密な入場規制は困難。
 
またワクチンの接種証明の提示や検査を受けるかどうかも、あくまで任意のため、沿道ではリストバンドなしで観戦する人も見られた。
市によると2日間で1028人が沿道で観戦したが、リストバンドの配布数は350個だった。
 
ーー大分市都市交通対策課 橋本陽嗣課長
「行動様式を制限するものではなくて、安全安心を感じてもらえるような取り組みの1つという形でやった。これが全てではないし、ベストではないと思っている。市民一人一人を安全安心に元の生活に戻すために行動をしっかり考えてイベントに参加してもらえれば」
 
安全性を確保しながら、訪れた人に楽しんでもらえるイベントとはどうあるべきか。
 
大分市は試行錯誤を重ねながら、今後も市が主催するイベントや2022年1月の成人式などでワクチン・検査チェックの実施を検討している。

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