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お酒は熟成させると味わい深くなるというが、佐伯市では海の底に沈めて熟成させるという取り組みが始まっている。
水深10メートル以上の海底に沈められている瓶。
中に入っているのは、ワインや日本酒などのお酒で、およそ7か月間、海の底で熟成させた。
場所は佐伯市の鶴見地区。
コロナ禍で厳しい状況にある地元の漁業関係者が、新たな収入源を模索する中、試験的に行った。
一体、味はどうなっているのか。
10月6日は別府市のホテルで観光関係者などを招いて試飲会が開かれた。
普通の酒と飲み比べた参加者は…。
ーー日出町のホテルのソムリエ
「日本酒に関しては色からまず違うし、酸味がもっとまろやかになって、熟成感が出てきてふくよかな感じになってきている」
ーー白菊料理長
「違いがかなり出ている。大分県は海の幸が豊富なので、それに合わせた料理を作ってそのお酒と合わせてみたい」
関係者から集まった高い評価に漁業関係者も手応えを感じていた。
ーー鶴見地域シングルシード養殖協議会 芦刈誠仁さん
「カキ(養殖)の下で何かできないかと考えた時に海底熟成酒というのを思いついた。みんなで協力していいものが出来上がったと思っている」
海の底で熟成させるというユニークなお酒。
早ければ10月中にも2回目の熟成を予定している。