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別府市のラーメン店がこのほど、シカやイノシシを使った「ジビエラーメン」を開発。
なぜ、ラーメンにジビエなのか?店長の思いを取材した。
今回、紹介するのが大分県産ジビエラーメン。
『鹿ラーメン』(左)にはミンチした鹿肉が。
一方、『猪ラーメン』(右)にはイノシシ肉のチャーシューが添えられている。
それぞれシカとイノシシの骨からスープを作っている。
――牧野夏佳記者
「こちらのイノシシ肉で作ったチャーシューを頂きたいと思います。臭みは全くなくて口の中でホロッと溶けて凄くジューシーで美味しいチャーシューです」
ジビエラーメンを開発したのは別府市にあるヌードルファクトリーライフ。
――山本智裕店長
「臭みとかは取り除きつつ、鹿らしさ、猪らしさをいかに残してラーメンとして表現するかというところを意識した」
なぜ、ラーメンにジビエなのか?
背景にあったのはイノシシやシカによる鳥獣被害だ。
イノシシやシカなどによる県内の農林業の被害額は1億7000万円を超えている。
その一方でシカやイノシシの捕獲数は北海道に次ぐ全国2位となっている。
こうした状況を知った山本店長はジビエを使ったラーメンを返礼品としてインターネット上で資金を募るクラウドファンディングを思いついたそうだ。
――山本店長
「捨てられていく命をうまく美味しい食べ物にできないかなというところでジビエに着目した」
集まった資金はジビエラーメンの制作に充てる予定で将来的には期間限定で店内での提供も行う予定。
山本店長は「ジビエラーメンを大分ラーメンとしてPRし地域おこしにも繋げたい」と意気込んでいる。
【2021年4月取材】