早くも「年末年始商戦」食卓を彩るクリスマスケーキやおせち トレンドや物価高騰の影響は 大分
人気漫画『進撃の巨人』の最終巻が、ことし6月に発売された。
作者の諌山創さんの故郷、日田市では発売に合わせて地元の企業とのコラボ商品がお披露目されるなど盛り上がりを見せていた。
――TOS藤田早織記者
「ついに、最終巻34巻が発売された『進撃の巨人』。大分市の書店ではレジの前に特設コーナーを作り最終巻の発売を盛り上げている」
国の内外で多くのファンを持つ人気漫画『進撃の巨人』は圧倒的な力を持つ巨人に、生き残りをかけて人類が立ち向かうという物語で、日田市出身の作者諌山創さんが約11年半にわたり描いてきた。
その最終巻が発売された6月、大分市の書店では楽しみにしていたファンが早速、買い求めていた。
予約もこれまでの巻と比べて2割ほど多くなっているということだ。
――お客さんは
「思い切り楽しみにしていた、子供が見ていたのを一緒に見出してはまった」
「単行本でずっと読んできていたので、ここまで結構長かったと思うがついに最終巻ということで嬉しい気持ち」
進撃と日田市
県内では、作者の諌山さんの地元ということでこれまで様々なイベントが開かれてきた。
日田市には、去年地元の有志がクラウドファンディングで資金を募り、大山ダムにキャラクターの銅像を設置。
除幕式を訪れた諫山さんはこのように語っていた。
――作者・諌山創さん
「ここに銅像が立って、今日この日を迎えることができて感無量。『進撃の巨人』が何か役に立てばうれしい」
古里に貢献したいという諫山さんの思いもあり日田市内では作品とコラボレーションした商品が続々と登場している。
最終巻発売日には地元の企業4社の新商品がお披露目された。
キャラクターが日田市内の観光スポットなどを巡っているポストカードや作中で登場する携帯食にヒントを得て歯応えを加えたおつまみこんにゃく。
こちらの日田下駄には調査兵団のマークをあしらっていて、すでに全国から問い合わせが来ているそうだ。
――本野はきもの工業 本野雅幸さん
「『進撃の巨人』とともに日田の商品も世界に知ってもらえたら」
また海洋ゴミの問題に取り組む日本財団も、『進撃の巨人』とコラボした自販機専用の空容器の回収ボックスを日田市内に設置した。
最終巻の発売に合わせ、最終巻の発売日には、人気キャラクターの銅像があるJR日田駅前など“聖地”にファンが訪れていた。
――大分市から来ていた夫婦
「まちおこしじゃないけどそういうのがどんどん発展すれば。盛り上がってもらえれば」
世界中のファンを魅了してきた『進撃の巨人』。
物語は完結を迎えたが、聖地・日田市ではブームを終わらせることなくまちづくりにつなげようという取り組みが続いている。
【2021年6月取材】