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【2021年9月】
大分市の高崎山自然動物園から届いた話題。
約70年の歴史の中でも非常に珍しいというあるサルの一家が注目を集めている。
愛情あふれるベテランの母ザルが奮闘中。
「奇跡」珍しい家族の形
――高崎山自然動物園木本智さん
「これは奇跡に近いこと」
野生のニホンザルを観察できる大分市の高崎山自然動物園。1953年の開園以来、ほとんど例がないという行動を見せているのがB群のメスザル、マツバです。
しがみついている2匹の赤ちゃんザルは双子…ではなく、1匹は迷子になっていたサル。
マツバの年齢は19歳、人間でいうと60歳くらいで、ことしの5月末に1匹のオスザルを出産した。その約1か月後、マツバの目に留まったのが同じ群れの1匹の赤ちゃんザル。遊具で遊び山に帰る時間になったが、迎えに来るはずの母ザルが現れなかった。
その様子を気にしていたというマツバ。翌日、山から3匹で下りて来てそこから一緒に生活するようになった。
ニホンザルが自分の子供ではないサルを育てるのは非常に珍しいそうだ。
――高崎山の職員 木本さん
「自分の子どもは面倒をみるというのが基本で、よその子が泣いていても、中々面倒はみれない。私たちが発見したその当日から分け隔てなくお乳を迷子の子と我が子に同時に与えている」
溝に落ちてしまった赤ちゃんに素早く駆け付けるマツバ。
2匹とも愛情を込めて育てていて、職員でも、どちらがマツバの子か分からないそうだ。
――高崎山の職員 木本さん
「2頭がどちらも男の子ということで、いずれ母ザルから巣立っていかないといけないというのがちょっと悲しいところだが。その時までしっかりと子育てをしてほしいと願っています」
2匹の赤ちゃんザルを双子のように優しく育てるマツバ。
サル社会では珍しい形の愛情あふれる家族に注目だ。
【2021年9月取材】