深刻な内容ほど深夜に…年中無休24時間体制で相談応じる「大分いのちの電話」相談員減少が課題
長かった夏休みが終わり、大分県内の学校では2学期が始まっています。
そして、様々な背景を持った人たちの学び舎である「夜間中学」でも授業が再開されました。
改めて学ぶことの喜びを感じている夜間中学の生徒を取材しました。
◆生徒
「中学生ですけど恐る恐る(学生証を)出したら、『中学生ですか。どうぞ中学生(料金)で』と一切疑いを持たれず良かった」
大分市にある県立の夜間中学「学びヶ丘中学校」です。こちらでも9月から、授業が再開されています。
再開初日の教室には久しぶりに登校した生徒たちの笑顔があふれていました。そして、お互いに長かった夏休みの思い出を振り返る姿が見られました。1年から3年まで現在の生徒数は38人。年代は10代から80代と幅広く、海外にルーツを持つ人もいます。

生徒たちはさまざまな理由で十分な義務教育を受けられなかったことから、いま、ここに通っています。そして日々、学ぶ喜びを感じています。小野美智子さんもそんな一人です。
小野さんは普段、造園の仕事に携わっていて、78歳となった今も現役です。
厳しい暑さにも負けず、エネルギッシュに働く小野さんですが、実は子供のころはぜん息のため、満足に学校に通えなかったそうです。
◆小野美智子さん
「(校庭で)みんなが走り回るのを見ていた。見ていると、ばあちゃんがそばにいて『みっちゃん走りたいかい』と。『もうちょっと体が丈夫になったらぜん息出なくなったら走られるな』って」
働き終えた午後…
◆小野美智子さん
「いつもの通りこれです。さっぱりわからん」
自宅でも勉強です。家での先生は中学生の孫の桧垣虹汰さん。苦手だという数学を教わるのが小野さんの日課です。
◆小野美智子さん
「とにかく授業についていくのが目標。そのためには虹汰先生に習わないといけない」

いま改めて感じる学ぶ喜び。小野さんは学びヶ丘中学校ができたことに「感謝している」と話します。
◆小野美智子さん
「(学校が)できないとみんな集まることもできなかったし、会うことも叶わなかった。やっぱり感謝かなと」
学校では2027年度入学の生徒募集に向けた活動が始まっています。
入学を検討している人たちのため、8月は各地で相談会を行ったほか、9月30日からの2日間は体験教室を開催します。
◆学びヶ丘中学校 山川明宏校長
「もう一度中学校の学習を学び直したいという人々にぜひ来てもらいたいという思いをずっと持っているし、我々教職員みんな、そう思っている」
開校から5か月…学ぶ喜びをかみしめる人たちが集う校舎には今夜も灯りがともります。
