JR九州 久大線の特急からブレーキ部品が民家のガレージに落下 けが人なし 運休などで900人に影響

2025年08月01日 20:00更新

JR九州は1日、久大本線の特急列車のブレーキ部品の一部が、福岡県うきは市の民家のガレージに落下したと発表しました。このトラブルによるけが人はいませんでしたが、列車の運休や遅れが生じ、およそ900人に影響が出たということです。

JR九州によりますと、1日午後1時20分ごろ、福岡県うきは市の久大本線の屋敷踏切付近で、住民が特急「ゆふ3号」(博多発別府行き5両編成・乗客82人)が通過した際に大きな音を聞き、「車両の部品とみられるものが落ちていた」とJR側に連絡したということです。連絡を受けたJRが、大分県日田市の天ケ瀬駅で車両の床下を点検したところ、ブレーキ部品の一部(制輪子)が無くなっていました。

部品の材質は鋳鉄で、全長34.5cm、厚さは6.5cm、重さは13.2kgで、民家のガレージに落ちていたということです。けが人はなく、民家への被害もありませんでした。
この部品はブレーキをかける際に、車輪を挟むもので、無くなった場合は、ブレーキの利きが悪くなります。ただ、車輪は複数あることから、1つが落ちても、列車が止まらなくなるということはないということです。

このトラブルに伴う点検の影響で、久大本線では特急列車2本、普通列車4本が運休となりました。また、遅延は特急列車4本、普通列車5本で、最大151分の遅れが生じたということです。人員への影響はおよそ900人でした。

JR九州は「沿線住民の方やご利用のお客様に迷惑をおかけしました。今後、原因究明を行い、再発防止に努めます」とコメントしています。

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