「胸をうたれるものがあった」戦争関連史料をデジタルデータ化へ 米大学の研究員が県護国神社を調査 大分

2025年07月17日 18:40更新

戦争関連の所蔵品をデジタルデータとして保存しようとアメリカの大学の研究員が17日、大分県護国神社を調査に訪れました。

 

 

 

県護国神社の境内にある「史料館 寄須処」は旧日本兵の装備品など戦争関連の所蔵品を展示しています。

 

 

この中には特攻隊にまつわる展示を長年行い2024年8月に閉館した大分市の「予科練資料館」の所蔵品も展示されています。

 

 

こうした中、17日県護国神社を訪れたのはアメリカ・スタンフォード大学の研究員、上田薫さんです。

 

 

上田さんは戦争に関する史料を収集し、保存する研究所に所属していて今回、「寄須処」に展示されている貴重な史料などをデジタルデータとして保存できないか調査に訪れました。

 

 

予科練資料館を管理していた川野孝康さんも立ち合い、特攻隊の史料について説明していました。上田さんは、これらの史料をデジタルデータ化することで国際的に教育や研究に活用していきたいと考えています。

 

 

 

 

 

 

 

◆スタンフォード大学フーバー研究所上田薫さん

 

「保存状態は非常に良いとみられたので安心した。若い人たちがそういう生活を送っていた、訓練を受けて戦争に出て行ったということで胸をうたれるものがあったし、 もっと幅広い人たちに見てもらいたいと感じた」

 

 

◆川野孝康さん

 

「丁寧に今までずっと保存をしたものを県護国神社、そしてスタンフォード大学の上田さんが繋げていってくれて感謝している」

 

 

現在、「寄須処」は戦後80年の特別展示の開催に向けて休館中で戦争で実際に使用されたゼロ戦のエンジンや搭乗員の装備品などを7月24日から一般公開する予定です。

 

 

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