バサジィ大分 今シーズン初勝利 新加入の鬼塚が2試合連続のゴール「鬼ちゃんポーズ」披露
大分トリニータは15日、ホームでの秋田戦で今シーズンの前半戦19試合を終えました。その試合の模様と、中継の解説を担当したトリニータOBの増田さんに、前半戦の戦いを振り返ってもらいました。
ときおり雨脚の強まる悪条件の中での秋田戦。
最初のチャンスは前半11分でした。吉田が強烈なシュートを放ちますがこれはキーパー正面。
迎えた23分でした。宇津元のクロスに相手ディフェンダーに囲まれながら伊佐。
見事なヘディングシュートで先制のゴールを奪い、1点リードで前半を折り返します。
しかし後半に入ると秋田に試合の主導権を握られ28分に同点のゴールを許すと…
38分でした。相手にカウンターから逆転のゴールを許してしまいます。
この場面、吉田が相手選手に倒されたかに思われましたがノーホイッスル。
この疑惑の判定に選手、そしてベンチが激しく抗議をしますが判定は覆らず…結局、これが決勝点となりトリニータは逆転負け。悔しい結果となりました。
試合の解説を担当した元日本代表・増田忠俊さんは…
◆元日本代表・増田忠俊さん
「吉田選手のプレーは明らかに自分の演技ではなく、何らかのコンタクトがあって倒れたというのは上から見ていても感じましたし、当然、J2はVARないんで。納得はできないと思いますけど、仕方ないことだと思う」
これでトリニータは6勝8分け5敗、勝ち点26、10位で前半戦を終了しました。
ここまでの戦いぶりについて増田さんに評価を伺いました。
◆元日本代表・増田忠俊さん
「チームは安定してきていると思う。守備も堅いですし、得点も取れないチームではない」
リーグ後半戦に向けて増田さんが課題に挙げたのがやはり得点力のアップです。
◆元日本代表・増田忠俊さん
「もっと前線の選手が点を取らないと上には行けないと思いますし、誰がサポートしていくのか、またサイドからのクロスというのは大分の武器なので、そこら辺をもっと強化していくと前線の選手が必然的にゴールを獲れるようになっていく」
そしてもう一つの課題はリードした試合での戦い方。15日の秋田戦を含め5試合でリードしながら同点、逆転を許してしまっています。
◆元日本代表・増田忠俊さん
「やはり追加点を取るという作業をしていかないと非常に前に前に出てくるチームもいますから。そこを逆手にとるアイデアだったり選手間のコンビネーションだったり、そういうところをもっと構築していくと、もっと楽にゲームを運べ1対0でも勝てるようなチーム作りができるのかなと」
逆に前半戦でみえたトリニータの良いポイントは…
◆元日本代表・増田忠俊さん
「若い選手が伸びてきた。もっと底上げをしていって今まで出ていた選手を脅かすようなチーム内でバシバシ戦ってもらうとより良いチームになると思う」
最後に増田さんから後半戦に向けてファン、サポーターへのメッセージです。
◆元日本代表・増田忠俊さん
「いろんな苦労はすると思う。ただ、大事なのはやはりサポーターの皆さんの声援だったり、力強い言葉だと思うんですよね。一緒に戦ってもらってJ1に行ってもらいたい。行きましょう!」
トリニータは18日に天皇杯、北海道コンサドーレ札幌戦、21日に徳島ヴォルティス戦とともに中2日、アウェイでの戦いに臨みます。