市と業者の“異常な関係”初公判で検察指摘「被告にあいさつに出向くことが慣例化」大分市官製談合事件
大分市のごみ収集業務を巡り、官製談合防止法違反などの罪に問われている受注業者の元監査役の男の初公判が開かれ、男は起訴内容を認めました。
官製談合防止法違反などの罪に問われているのは、ワールド建設の元監査役、早川幸治郎被告68歳です。起訴状などによりますと、早川被告は、監査役を務めていた大分市のワールド建設が市のごみ収集業務を有利な金額で入札できるように市の職員と共謀して秘密である予定価格などを事前に受け取っていたとされています。
大分地裁で行われた12日の初公判で早川被告は、起訴内容を認めました。
検察側は、冒頭陳述で「早川被告の要望を市が聞き入れながら随意契約の形での契約があった」などと指摘しました。
この事件では、このほかに市の元環境部長が官製談合防止法違反などの罪で起訴され職員4人が罰金刑を受けています。