8か国語に同時翻訳「IP無線機」従業員10人の会社が開発 災害時の外国人への情報伝達に活用期待 大分
大分県大分市中心部で10日複合商業ビルの完成式典が行われました。
JR大分駅ビルが生まれ変わって今年で10年。今、再び大きく変化している大分市中心部の再開発を取材しました。
JR大分駅前の祝祭の広場横に4月1日オープンしたビル。駅前の再開発が進む中、福岡市に本社を置く芝浦グループホールディングスが建設し、10日、完成を記念して竣工式が行われました。
このビルは地上9階建て、延べ床面積およそ4400平方メートルで、ショップや交流スペース、企業のオフィスなどが入る複合商業施設です。また環境に配慮し屋上には太陽光発電の設備も設置されています。
◆芝浦グループホールディングス新地洋和社長兼CEO
「この大分の地での経済の発展、街の発展に寄与できればなと思います」
芝浦グループホールディングスによりますと、企業のオフィスなどでビル全体のテナントはほぼ埋まっているということです。
進む大分市中心部の再開発事業
そしていま、大分市中心部の姿が変わりつつあります。
その目玉となるプロジェクトが大分市末広町の再開発事業です。
2つの区画で合わせておよそ5000平方メートルの土地にタワーマンションなど2棟の建設が予定されています。
大分駅側の区画にできるのは地上27階建てのタワーマンション。
分譲住宅のほか1階と2階は飲食店などが入る商業フロアになる予定です。
もう1棟は地上14階建ての高齢者向けの分譲住宅でこちらも1階は商業フロアの予定です。
関係者によると、いずれも順調に工事が進んでいて2027年10月末までに完成予定です。
億ションも完売 不動産「セカンドハウスや投資の方がいる印象」
新たなホテルも誕生します。
手掛けるのは貸し会議室大手のTKPです。
255の客室を備えた12階建てのビジネスホテルは2025年12月のオープンを目指しています。
さらにTKPは2024年4月、隣接している土地と建物も取得。およそ40億円をかけて新たにビルを建て直す予定です。
一方、こちらは、末広町の再開発区域のすぐ近くに2025年1月に完成した地上19階建てのマンション「リビオタワー大分」です。
コンシェルジュサービスを導入するなど高級感をアピールし、2024年1月に販売を開始。188部屋のうち、100部屋が売却済みで、入居も始まっています。
◆日鉄興和不動産 住宅事業本部坂本 真奈さん
「大体7割程度が実際にお住まいになられる方で3割程度がセカンド(ハウス)だったり一部投資の方がいらっしゃる印象」
17階には共用のラウンジが備えられていて別府湾まで一望することができます。
1億円を超えるいわゆる「億ション」の部屋がある19階と18階のフロアは2024年10月には完売しています。
購入者で特に多いのは50代から60代で交通の利便性が高いことや周辺に商業施設が集まっていることが人気のポイントだということです。
◆日鉄興和不動産 住宅事業本部坂本 真奈さん
「今実際に地価等も上がっているというところもあるので将来的な資産性や今後住んでいつか売却となった時でも少し安心できるというところが人気の秘密かなと思う」
再開発が進む大分市中心部。
人の流れを生み出しまちの活性化につなげられるのか今後の動向が注目されます。
再開発事業が進められている大分市末広町1丁目は、3月の地価公示では商業地で最高価格となるなど県内でも一等地として知られる大分駅前。
JR大分駅周辺の地価の上昇に伴い賃貸物件の家賃も上がっているようです。
賃貸物件の仲介や不動産の売買を行う豊後企画集団によりますと、大分駅から徒歩15分圏内の新築マンションは10年前と比べて平均2万円ほどアップしていて、例えば2LDKの部屋だと10万円ほどだった家賃が12万円ほどに上がっているということです。
また、新築以外のマンションも10年前と比べ平均5000円から1万円ほど上がっているということです。