キャベツ食い荒らす犯人は…ヒヨドリ500羽襲来 被害額約300万の農家も 爆竹で対策も被害深刻 

2025年03月25日 18:30更新

収穫を控えたブロッコリーやキャベツなどの野菜が野鳥に食い荒らされる被害が大分県内で出ています。

 

 

こうした被害は毎年確認されていますが、2025年は特に深刻になっているといいます。現地を取材しました。

 

 

 

日出町の畑です。よく見てみると農作物を食い荒らしている鳥が…。ヒヨドリです。

 

 

ブロッコリーや白菜、キャベツなどを育てていて直売所で販売している徳久裕司さんの畑では収穫前の野菜が、ヒヨドリに食い荒らされ販売出来なくなっています。

 

 

◆直売所 産徳園 徳久裕司さん

 

「例年2月くらいからヒヨドリが来るんですけど、ことしは特にひどい」

 

 

大きな音でヒヨドリを追い払っていますが、多い日は500羽もやってくるため効果はあまりなく、収穫前の野菜の3割ほどが被害にあったということです。

 

 

◆直売所 産徳園 徳久裕司さん

 

「(野菜が)被害を受けるとそれだけ収益が下がるので行政の方もヒヨドリ対策してくれないかなと思っている」

 

 

 

ヒヨドリによる被害は国東市の畑でも…。

 

 

 

 

 

◆TOS梅田雄一郎記者

 

「こちらのキャベツ畑、本来であれば今、収穫のピークを迎えていますが、ご覧のように収穫前のキャベツがすべて食い荒らされています」

 

 

およそ1.6ヘクタールの畑で加工用のキャベツを栽培している松原雅之さんもヒヨドリの被害に途方に暮れています。

 

 

◆松原ファーム 松原雅之代表

 

「こんな感じですね。見事に食べられているような状況。(ヒヨドリが)飛んできてはつついてっていうのを毎日繰り返されて、いまこのような状態になっています」

 

 

畑のそばにはヒヨドリが羽を休める止まり木が多く、2月末ごろから収穫前のキャベツが食い荒らされて出荷出来なくなりました。被害額はおよそ300万円にものぼるということです。

 

 

 

 

 

◆松原ファーム 松原雅之さん

 

「来年に向けてですね、リセットして頑張っていきたいと思います」

 

 

ヒヨドリが例年よりも多く確認されていることについて日本野鳥の会大分県支部は「夏の暑さなどの影響で山の木の実などが少なく、人里に出ているのでは」と話しています。

 

 

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