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高騰が続くコメの価格。政府は備蓄米の放出を行いましたが、今後の見通しはどうなるのでしょうか。
大分県内のJAや米穀店に話を聞きました。
日本の食卓に欠かせない米。止まらない米の価格高騰に歯止めをかけるため、政府は備蓄米の放出を決め、入札で落札したJA全農など業者への引き渡しが3月18日から順次、始まっています。
備蓄米の流通することで米の価格が下がることが期待されています。
こうした備蓄米が、県内に届くのはいつごろになるのでしょうか。
JA全農おおいたの担当者に聞きました。
◆JA全農おおいた 米麦課衛藤孝史調査役
「東日本中心のコメが備蓄米の多く占めている状況もあるので、4月上旬から順次、倉庫から出庫されて九州の方にもコメが入ってくるスケジュールになるかと思う」
肝心の価格については今のところ、備蓄米の放出が発表されたあとも上がり続けているのが実態です。
こうした状況については―
◆JA全農おおいた 米麦課衛藤孝史調査役
「流通には一定程度、時間がかかるということもあり、販売の制限なども行いながら販売を進めているという経過があると私たちは認識している」
また、JA全農が「備蓄米」と表示せずに販売することについても消費者に理解を求めました。
◆JA全農おおいた 米麦課衛藤孝史調査役
「今回の備蓄米の流通の目的は(流通の)円滑化といったところが目的だと思っている。備蓄米の表記をすることによって消費者段階で消費に対しての買いが集中したり、流通が一部混乱することも懸念されている」
一方、米穀店は備蓄米の放出についてどう受け止めているのでしょうか。
◆山川米穀店 山川富弘さん
「焼け石に水ではあるが、僕は(備蓄米を)出してよかったと思う。遅きに失したが、ただ(金額が)下がるかどうかは別問題」
こちらは大分市の山川米穀店です。
政府の備蓄米の放出について評価しているものの、価格に反映されるのはまだ先になりそうだと考えています。仕入れできる量にはまだ変化が感じられず値段は依然高い状態で、今のままでは販売価格の値下げは難しいといいます。
◆山川米穀店 山川富弘さん
「量が出回ってほしい。それだけです。その次は価格が(米が)出回れば自然と下がります」
農水省は3月26日から備蓄米の2回目の入札を始めると発表しています。2回にわたる放出を経て米の販売価格が実際に下がるのか、注目されます。