全国で約20頭しかいないセイウチ うみたまごで初の誕生「いちこ」の成長と新たな繁殖への挑戦 大分 

2025年02月06日 18:30更新

大分県大分市の水族館「うみたまご」で初めてとなるセイウチの赤ちゃんが2024年誕生しました。

 

 

実はこのセイウチ全国でも20頭ほどしか飼育されていない生き物で、今、新たな仲間を増やすための取り組みが進められています。

 

 

 

2024年4月、大分市のうみたまごで誕生したメスのセイウチ「いちこ」。

 

 

うみたまごでは初めてとなるセイウチの赤ちゃんの誕生でした。

 

 

現在も順調に成長を続けていて、体長はおよそ160センチ、体重は180キロ以上に。

 

 

◆うみたまご飼育部獣類グループ沢田達雄サブリーダー

 

「少し反抗的な態度もちょいちょいみられてだいぶ手を焼き始めている」

 

 

◆TOS渡辺一平記者

 

「今、いちこがショーに出てきた。お母さんの後ろを追いかけて、よちよちと歩いている姿がとてもかわいらしい」

 

 

得意の腹筋でお客さんを沸かせるお母さんの泉。

 

 

いちこも1月からお客さんに慣れさせようとショーに参加し、芸を練習しています。

 

 

 

 

◆客

 

「(お母さんの)横で餌を食べている姿がすごくかわいかった」

 

 

「大人と比べて毛並みも赤ちゃんっぽい感じがしてかわいい」

 

 

大人気のセイウチですが、海外からの新たな輸入は規制されているため、将来的な展示が危ぶまれています。このため、うみたまごでは一定期間、オスがいる別の水族館に個体を貸し出すブリーディングローンという繁殖の方法に取り組んでいます。

 

 

 

 

 

 

その一環で1月13日、メスのみーが三重県にある鳥羽水族館に向けて出発しました。

 

 

◆うみたまご飼育部獣類グループ沢田達雄サブリーダー

 

「無事に帰ってきてそこからまたスタートになってくるので 元気に戻ってきてくれるのを今、待っているだけ」

 

 

鳥羽水族館ではオスのポウちゃんとのカップル成立が期待されています。

 

 

実は、みーは過去にも2回同様の繁殖に挑戦していますが、いずれも妊娠とはなりませんでした。

 

 

◆うみたまご飼育部獣類グループ沢田達雄サブリーダー

 

「今回がんばってなんとかポウちゃんとの間に赤ちゃんを授かるといいなと」

 

 

いちこに続く新たな仲間が誕生するのか関係者の期待も高まっています。

 

 

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