エッグショック再来か?鳥インフル猛威で卵の価格“じわじわ上昇” スーパー「かなり厳しい状況」大分

2025年01月30日 19:00更新

全国で鳥インフルエンザが猛威を振るっています。今シーズン大分県内では感染は確認されていませんが、じわじわ卵の価格が上がり”エッグショック”の再来も懸念されています。

 

 

県内の状況を取材しました。

 

 

 

価格が安定していることから「価格の優等生」とも言われる卵。

 

しかし、今シーズン、鳥インフルエンザが全国で猛威を振るっていてこれまでに、14道県で2024年の同じ時期の6倍以上にあたる47事例を確認。

 

 

卵の価格も上昇し、2023年の”エッグショック”の再来が懸念されています。

 

ここ2年間の1パック10個入りの卵の平均小売価格の推移では、2023年5月から9月にかけては1パック300円を超える高値となりいわゆるエッグショックに。シーズン中の鳥インフルの感染拡大が原因でした。

 

 

2024年の秋以降鳥インフルの発生とともに卵の価格は上昇を続け1月は269円に、今後の値動きが注目されます。

 

 

今シーズン、九州では宮崎と鹿児島で発生している鳥インフル、県内の養鶏場では気が抜けない状況が続いています。

 

 

 

 

 

◆TOS梅田雄一郎記者

 

「日出町の養鶏場に来ています。地面を見てみますと消毒用の石灰がまかれていて、一面白くなっています。そして、入り口のところ見てみますと、ネットが張られていて関係者以外、入れないよう徹底されています」

 

 

こちらではおよそ20万羽のニワトリを飼育していて、鶏舎の中は関係者以外立ち入り禁止に。

 

 

出入りする車両に消毒液を吹きかける対策をしているほか鶏舎の排気口など野鳥が侵入する危険性のある隙間には、ネットが張り巡らされています。

 

 

 

 

 

◆鈴木養鶏場 鈴木智久社長

 

「たまたま九州はあんまり出ていないから良いが今からシーズンですので、どうなるか分からない。どうしても鳥インフルエンザが出ると卵が足りなくなり相場が上がってしまうので、その辺が厳しい」

 

 

鳥インフルの影響はすでに県内でも卵の価格に表れていました。

 

 

◆客

 

「安い時、(昔は)98円とかで セールがあったことを覚えている。でもいま、全然そんな値段で買えなくなったなと」

 

 

大分市のこちらのスーパーでは28日、最も安い卵は10個入りで214円。卵の商品全体の平均価格は2024年の秋以降およそ30円値上がりしました。

 

 

3月末までは現在の価格を維持する予定ですが、そうした企業努力も苦しくなってきてるといいます。

 

 

◆春日浦フードスタジアム阿部孝政さん

 

「九州でも徐々に鳥インフルエン ザによる(卵の)相場の上昇の影響というのは出てきている。正直言うとかなり厳しい状況ではあります」

 

 

今後県内でもいつ発生するか分からない鳥インフルエンザ。

 

 

卵の価格高騰も先行きが見えず家計にとって、心配な状況は続きそうです。

 

 

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