きっかけは娘に聞いた“学校のトイレ事情” 男性が1000万円を大分市に寄付「家に帰るまで我慢してる」

2025年01月24日 18:20更新

大分県大分市の男性が市に1000万円を寄付しました。

 

 

多額の善意を贈ることを決めたきっかけには娘から聞いた学校のトイレにまつわる事情がありました。

 

 

 

洋式に行きたい子が多くトイレを我慢したりしている

 

大分市に寄付金を贈ったのは、市内在住の玉井浩一さんです。金額は1000万円。

 

 

今回の寄付のきっかけは小学校3年生の娘から聞いた話だったといいます。

 

 

◆玉井浩一さん

 

「洋式に行きたい子が多いのでトイレに並んで、次の授業に間に合わないのでトイレを我慢したりとかそういうことがあるという話を初めて僕も知った」

 

 

 

 

 

大分市内の小・中学校のトイレの洋式化率は57.8%

 

大分市の教育委員会によりますと、市内の小・中学校のトイレの洋式化率は57.8%で全国平均の68.3%や大分県の平均64.2%を下回っています。一方、各家庭では洋式トイレが普及していることから、小学校低学年を中心に和式に慣れていない子供も多く、「家に帰るまで我慢している」という声もあるということです。

 

 

しかし、すぐに洋式化できない事情としては改修費用の問題もあるということです。

 

 

 

 

 

 

市長「これを機にトイレの洋式化を一気に進めていきたい」

 

こうした状況を知った玉井さんは改修費用に充ててもらうために、今回1000万円を市に寄付しました。目録を受け取った足立市長は「これを機にトイレの洋式化を一気に進めていきたい」と感謝を述べました。

 

 

 

◆玉井浩一さん

 

「衛生面・健康面に留意してもらえるような形になればいいなと思っている」

 

 

市は今後10年をめどに市内の小中学校のトイレの8割を洋式にしたいとしています。

 

 

最新のニュース