兵士の“寄せ書き日の丸”遺族のもとへ「80年の時を経て生きた証が返ってきた」大分
2024年のパリオリンピックでは馬術競技で日本代表が大活躍し"初老ジャパン"という言葉も話題になりましたが、大分県内にも馬術競技に情熱を注ぐ高校生がいました。取材しました。
唯一男女の区別がないオリンピック競技 「馬術」。
そんな馬術競技に情熱を注ぐ生徒がいると聞いて訪れたのは「三重総合高校」です。
鈴木菜結さん(3年生)は2024年6月に行われた大分県高校総体で個人・団体ともに優勝。そして2024年10月に行われた国民スポーツ大会の馬術少年ダービーで5位入賞を果たしました。
菜結さんが、そもそも馬術部に入ったきっかけは。
◆鈴木菜結さん(3年生)
「高校に入るときに馬術部があるって知って、元々動物が好きで部活として触れ合えるのがすごくいいなと思ったのがきっかけです」
そんな菜結さんの練習を早く見てみたいところですが、まず行うのが…
◆鈴木菜結さん(3年生)
「これはいま馬の部屋”厩舎”掃除をしていて、いつも一日一回こうやって馬の部屋をきれいにしています」
練習の初めは厩舎掃除から。「ボロ」と呼ばれる馬のフンを集めます。しかしこの掃除はほかにも意味があるそうで…。
◆鈴木菜結さん(3年生)
(このボロの数で体調の変化とかわかる?
「わかります。ボロをあまりしなかったりすると、おなかが痛いという感じがあるから、ボロしてくれると嬉しい」
厩舎の掃除をしながら体調の管理までしているんですね。
ちなみにこちらの厩舎では11頭の馬が生活していて11部屋全て、ほぼ毎日掃除するんだそうです。
練習の前に、菜結さんのパートナーを紹介してもらいました。
◆鈴木菜結さん(3年生)
「この子はグッドアビリティといって女の子なんですけど、いつもアビちゃんと呼んでいます。試合で一緒に乗ったりすると、 障害でもなんでも飛んでくれるような馬で、すごい才能がある馬です」
菜結さんが思うアビちゃんの推しポイントは…。
◆鈴木菜結さん(3年生)
「一番は本当に顔が好きで、初めて見たときはあまり馬の顔の差がわからなかったんですけど、段々慣れてくるとめっちゃ可愛いと思って、アビちゃんめっちゃ可愛いなっていつも思っています。特に目が好きです」
そしていよいよ馬術装備を身に着けて練習開始です。
◆鈴木菜結さん(3年生)
「よし頑張ろう」
練習では始めに体を慣らすためのはや足を行い、徐々にスピードアップ。
体が温まってきたところで障害を越える練習がスタートします。
先ほどの、にこっとした菜結さんとは打って変わって馬に乗る姿は真剣そのもの。
さらに動物と向き合う競技だからこそのこんな場面も。
◆鈴木菜結さん(3年生)
「いい子だよ、上手上手」
練習中、アビちゃんに声をかけ続けていました。
◆鈴木菜結さん(3年生)
この声掛けがアビちゃんにしっかりと伝わっているかのように、この日の練習でも2人の息はぴったり。
馬の体力を考慮して30分で練習は終了しました。
◆鈴木菜結さん(3年生)
「これからも動物と関わって、 次は動物の手助けができるよう に、動物看護師になりたいなって今は思っています。馬がめっちゃ好きとか今まで思ったことなかったんですけど、 触れ合っていく中で、馬の可愛さにすごい気づいて、今は馬が二番目に好きになりま した。一番目は猫です(笑)」
動物への愛情を忘れず、ひたむきな努力を続けてきた菜結さん。これからは動物を支える立場への道を歩みます。