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出産後のお母さんに心や体のケアのサポートを行う「産後ケア」についてお伝えします。
産後ケアに取り組む助産院と別府市が新たに始めるサービスについて取材しました。
大分県別府市にある「レストハウスやの助産院」です。
この日も朝から、赤ちゃんを連れたお母さんたちが続々とやってきました。
◆矢野妙子院長
「皆さん最近困ったことや聞きたいことはありますか?」
◆お母さん
「離乳食をどれくらいまで食べさせていいかわからなくて」
行われていたのは育児についての悩み相談。この助産院が実施している「産後ケア」のひとつです。
「産後ケア」は出産後のお母さんの心や体のケアを行うことで、安心して育児ができるようサポートする取り組みです。
県内では各市町村が県助産師会や県医師会に委託して行われています。別府市では1歳未満の赤ちゃんとお母さんが対象でこちらの助産院でも月に40組ほどが利用しています。
◆6カ月の赤ちゃんのお母さん
「(体重が)あんまり増えていなかったから、きょう増えているといいな」
産後ケアでは悩み相談のほか、赤ちゃんの体重測定や発達のチェック、入浴の指導なども受けることができます。
また、お母さんたちの食事の時間は助産師が赤ちゃんたちに付き添うため、一息つける時間となります。
◆9カ月の赤ちゃんのお母さん
「子供はすごくかわいいけど、家に2人きりでいると、どうしても寂しさとか孤独とか不安の方が大きくなる時もあるが、ここに来ることで私の体や心がリフレッシュできる。見てくれてゆっくりご飯も食べられるし、すごくありがたい」
◆8カ月の赤ちゃんのお母さん
「初めての出産で不安もあったけど、ここに来たら月齢が近い子やママたちとつながることができて私自身も楽しく子育てできている」
心や体が不安定になりやすい産後、お母さんが抱える悩みを少しでも解消したいと助産院の院長は話します。
◆レストハウスやの助産院 矢野 妙子 院長
「よほど疲れた人とか困りごとがないと、なかなか利用ができないというイメージがあると思う。些細なことでも構わないので身近な助産師たちを知ってもらって(産後ケアを)利用してもらいたい」
また、別府市では産後ケアの新しいサービスも…
◆別府市こども家庭課 本田純子課長補佐
「別府の宝である温泉とか観光資源であるホテルや旅館を生かして、ゆっくりとしてもらう産後ケアサービスを行うことになった」
別府市が2025年1月から始めるのは宿泊施設での産後ケアサービス。
お母さんたちに温泉で心身ともにリフレッシュしてもらうことが目的です。
指定の施設を利用すると、市が宿泊費を最大2万円まで補助するという内容で、市内在住の1歳未満の子供がいる家庭が対象です。
宿泊中には常駐している助産師に赤ちゃんを無料で預かってもらえるほか、健康チェックや悩みの相談なども受けることができます。
予約はホームページで受け付けています。
◆別府市こども家庭課 本田純子課長補佐
「ほっとしたり、ゆっくり自分の時間を持ってもらってまた子育てを頑張ろうという気分になってもらえたら」
より充実した育児のために必要な「産後ケア」。
取り組みは広がりを見せています。