時速194キロ死亡事故　判決の時「被告は終始落ち着いた様子　遺族や裁判長に1～2秒頭を下げた」

2021年に大分県大分市で起きた時速194キロの車による死亡事故の裁判員裁判で、大分地裁は「危険運転は認められる」として被告の男に懲役8年の実刑判決を言い渡しました。

この事故は2021年2月、大分市大在の県道交差点で小柳憲さんが車で右折しようとしたところ時速194キロの車と衝突し亡くなったものです。

当初、大分地検は当時19歳だった被告の男を過失運転致死罪で起訴しましたが遺族の署名活動のあと、危険運転致死罪に起訴内容を変更し、裁判員裁判が開かれることになりました。

最大の争点は時速194キロの車による事故に「危険運転致死罪」が適用されるかどうかでした。

判決公判が行われた大分地裁から中継でお伝えします。

◆裁判を傍聴したTOS渡辺一平記者

「危険運転が認定されるかどうか全国的にも注目を集めた今回の裁判ですが、判決は午後3時頃からこの大分地裁で言い渡されました。

被告の男は、これまでの裁判と同じく紺色のスーツ姿で白いマスクをつけて法廷に姿を見せました。

判決が言い渡されている間、被告は椅子に座りじっと前をみすえ、判決を聞いていました。

判決の言い渡しが終わると遺族や裁判長にそれぞれ1,2秒ほど頭を下げていました。

初公判から取材を続けてきましたが、振り返ってみても被告は終始落ち着いた様子だったと感じます。

一方で判決には今回の事故の遺族だけでなく、過去に悪質な交通事故で家族を亡くした 遺族や関係者も県外から訪れ、注目度の高さが感じられました。」