アパレルとカルチャーが交差する新たなイベントのカタチ。
例年よりも早く流行期入りしたインフルエンザについてです。
今シーズンの傾向と対策について取材しました。
大分県大分市の小児科のクリニックです。
こちらでも10月からインフルエンザワクチンの接種を始めていて、11月6日も多くの子供たちが受けに訪れていました。
◆ワクチン接種にきた親
「毎年うけている」
「なるべくかからないようにしてほしい」
「(子供は)すごく嫌がるが大切な注射なので打っている」
県は10月30日、インフルエンザの流行期に入ったと発表。
例年では11月から12月にかけて流行が始まることが多いため、今シーズンはやや早いということです。
近年の流行の傾向について、医師に聞いてみると…
◆あんどう小児科 安藤昭和院長
「コロナの流行以降、インフルエンザの流行予測が非常につきにくくなっている」
コロナ禍前のインフルエンザの患者数の推移は、2018年は11月頃から患者数が増え始め、翌2019年1月末にピークを迎えています。
一方、赤い線は昨シーズンの推移です。
2023年は8月終わりごろから増えはじめ、9月に注意報、11月に警報が出されました。
その後、警報は2024年春までおよそ4か月にわたって出され、異例の流行となりました。
◆あんどう小児科 安藤昭和院長
「コロナの流行の初年度は(インフルエンザは)ほぼ流行ゼロだったので、その間、免疫の獲得ができなかった子が次の流行につながった可能性はある」
今シーズンについてはコロナ禍前と同様な流行が見込まれ、年明け以降に患者数がピークを迎えることが考えられるということです。
6日は県内の最新のインフルエンザの動向が発表されましたが、患者数は前の週を下回りました。
しかし、今後増加することが考えられるため、医師は早めのワクチン接種を呼びかけています。
◆あんどう小児科 安藤昭和院長
「積極的に予防する方法としてはやはりワクチンになってくるので、ワクチンはしっかり受けてもらえれば」
さて、インフルエンザ対策のワクチンですが、注射を嫌がる子供たちにとっては朗報かもしれません。
今シーズンから注射をしない「痛くない」ワクチンが登場しています。こちらがその「フルミスト」です。
接種は鼻の中にスプレーを吹きかけて行います。
対象は2歳から18歳まで。接種は注射の場合、2回が推奨されている12歳以下も「フルミスト」は1回で済みます。
料金は医療機関によって差はありますが、注射に比べてやや割高だということです。今回取材をさせてもらったあんどう小児科の場合はご覧の料金となっています。
なお、こちらのワクチンも副反応が出ることがあるため、医師とよく相談した上で選ぶのがよいでしょう。