元世界記録ホルダー渡辺一平(27)「誰よりも愛して楽しんでいる」2度の五輪出場で得たもの【競泳】

2024年09月21日 21:00更新

五輪を終えて大分に

 

競泳200m平泳ぎの元世界記録保持者で大分県津久見市出身の渡辺一平選手。

 

 

2大会ぶりに代表権を獲得したパリオリンピックでは6位入賞を果たしました。

 

 

9月中旬には別府市で開かれた合宿に参加し、五輪の感想や今後について語りました。

 

 

27歳を迎えた今、アスリートとして向き合う水泳について「好きな職業で誰よりも愛して楽しんでいる」と話します。

 

 

 

渡辺一平選手:

 

色んな人に応援をしていただいて、レースの時もパブリックビューイングなどやってくださって、その運営の方々にはご挨拶に行って、応援ありがとうございましたという気持ちを伝えることができたかなと思います

 

 

あまりプールには入ってなくて、僕としても大きい大会が終わったタイミングですし、気持ちも肉体的にもリフレッシュという意味でゆっくり過ごしたかなと思います。

 

 

 

8年前の6位とは全く違う6位

 

渡辺選手はリオ五輪、そしてパリ五輪ともに6位入賞という結果になりパリ五輪直後には「水泳は難しい」と答えていました。

 

 

結果には悔しさがあるものの今は「その日できる最高のレースができた」と振り返ります。

 

 

渡辺一平選手:

 

水泳にも20年ぐらい取り組んでいて、調整であったり努力の仕方であったりだとか、自分なりにはたくさん経験もしてきて、いろんな引き出しを持ちながらパリオリンピックを迎えられたかなという中で、結果としては力及ばず6位という悔しい結果になってしまいました。

 

 

(Q.2度目の出場となった今回のオリンピックは、1度目の時とは見える景色も違うものでしたか?)

 

 

渡辺一平選手:

 

自分自身、結果は8年前同様6位という結果でしたけど、8年前の6位とは全く違う6位というふうに思っている。自分の中で努力して迎えたオリンピックだったので、その日できるレースとしても最高のレースができたと思っているし、そういった中では8年前より悔しさというか悔いはないですね。

 

 

 

27歳でも楽しく水泳をやっているところを見てもらいたい

 

数多くの大舞台を経験する一方、東京五輪では代表権の獲得を逃すなど順風満帆なだけではないアスリート人生。一度は引退も考えた中、渡辺選手が今、最も大切にしているのは「楽しむこと」です。

 

 

渡辺一平選手:

 

僕の中で一番大切にしていることが水泳を「楽しむこと」。やりたくないことを無理に頑張っても結果は伸びないと思う。それを自分の中でやりたいと思いながら、水泳という種目に取り組めるかどうかというふうに思っている。

 

 

中学校3年生の時に国体に出場して、その時は水泳があまり楽しいとかっていうふうには思っていなかった。そこから27歳になって楽しく水泳という種目に携われているのはアスリートは嫌なことを我慢する職業ではないと思うので。好きな職業で誰よりもその職業を愛して楽しんでいる、それがアスリートのやるべきことかなと思っているので、27歳でも楽しく水泳をやっているというところを見てもらいたいと思います。

 

 

 

結果は悔しいが、非常に満足している

 

激闘を終えた今、今後についてはひとまず白紙だと話します。

 

 

渡辺一平選手:

 

まだあまり考えがまとまってないのが本音。どうするかはまだ分からないが、メダリストの方々を拝見しながら、色々な競技で大変な中、結果を出してきてるのはすごいなというところと、水泳以外の方々との交流もこれからやってみたいという風には感じました。

 

 

パブリックビューイングも、早朝にもかかわらず200人くらい応援にも来てくださった。 あまり自分としては満足できる結果ではなかったですけど、水泳を楽しく努力して、自分自身ができる最高のパフォーマンスをして、家族、親戚は決勝の舞台にも見に来てくれて、 僕がちょっと前に水泳を辞めたいと思っていた時期から、楽しく両親の前でレースができたというのは非常に嬉しく思っています。 テレビの前でたくさん応援してくださった方も同じです。

 

 

僕自身がこうやって楽しく水泳という種目に今やっているというところを見ていただけて、結果は悔しいですけど、そういったことには非常に満足しています。

 

 

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