戦時中に大分市の収容所で亡くなったドイツ兵の墓を大使館が訪問「墓が守られていることに感謝」
大分初・九州ニュービジネス大賞
九州で新しいビジネスを生みだし、育成することを目的に開催されている「九州ニュービジネス大賞」に大分県内から初めて大賞に選ばれた企業・MGワークス。
工場の長期の稼働停止にもつながる「減速機」のトラブル解決に特化し、大分から海外市場への進出を目指しています。
大分県知事に受賞報告
2024年7月、MGワークスの松田純也社長が九州ニュービジネス大賞の受賞報告に大分県の佐藤知事の元を訪れました。
元々は日本製鉄の協力会社で工場の保守サービスに携わっていた中、松田社長が注目したのが「減速機」のトラブルです。
減速機とは、モーターの回転数を落として高いトルクを得るための装置でロボットやクレーン等を使う工場で無くてはならない存在です。
しかし、前兆がなく故障することや、修理が困難な歯車を使っているためトラブルによって長期間、稼働が停止する原因になるケースが多かったそうです。
減速機に特化し大分から世界へ
そこで、松田社長は、この「工場の急所」ともなっていた減速機に特化し、解体から製作までワンストップで対応できる企業として2022年にMGワークスを立ち上げました。
減速機の修理・交換を専門とする技術に特化しているだけでなく、約40社に協力してもらい部品の供給に幅広く対応できる体制を構築。松田社長は「減速機の修理や大規模な点検に一貫して対応できるのは九州で唯一」だと話します。
佐藤知事も「重要な技術。ニーズも増えると思うので、事業を順調に軌道に乗せてほしい」と期待を寄せました。
松田社長は「新興国の工場でも減速機を原因とするトラブルが多発しており、弊社の技術を必要とするパートナーが世界中にいると思います」と海外展開を見据えています。
現在、年間2億円の売上を2032年には13億円まで伸ばす事業計画を描いていて自社工場の建設も予定しています。
工場の急所・減速機に特化したサービスで大分から世界へ。ものづくりを支える挑戦が今、力強く動き出しています。