広がる“産後ケア” 発達のチェックや悩み相談など「些細なことでも利用して」 別府市では新サービスも
厳しい暑さの影響についてです。
大分県内は20日も日田市で最高気温38・3度を記録するなど厳しい暑さとなりました。
こうした暑さは農業や酪農の現場にも影響が出ています。
照り付ける太陽のもと、ビニールハウスで育っているのはピーマンです。
しかし、連日の猛暑で夏の野菜であるピーマンに異変が起きています。
◆ピーマン農家 甲斐敏資さん
「水分不足で大きくなる前に水分がなくなって日焼けするんです」
Q:日焼けの原因は暑さ?
「暑さが最大やな。だいたい30度前後くらいが一番いいんですけれども、今年の場合は30度以上が続くからこういう状態に全部がなっている」
大分地方気象台によりますと、大分市内では7月からきのうにかけて30度以上の真夏日だったのは、43日間。
このうち29日間は35度以上の猛暑日でした。
人間でも命の危険を感じる暑さ。
緑のピーマンが暑さで赤黒く変色するなど、生産に大きな影響が出ています
◆ピーマン農家 甲斐敏資さん
「私50年近くピーマン作っているけど、そういうことは一度もなかったです」
甲斐さんは、ビニールハウスの上から紫外線をカットする専用のシートをかぶせるなど対策していますが、あまりの暑さに追いついていないのが現状です。
◆ピーマン農家 甲斐敏資さん
「雨が降らない、30度以上が何日も続く、こういう状態だと夏の野菜でもダメになりますね」
影響は野菜だけではありません。
乳牛およそ150頭を飼育している大分市の首藤牧場でも対策が欠かせません。
◆TOS梅田雄一郎記者
「うだるような外の暑さとは一転して、牛舎の中は風通しがよく涼しくなっています。牛たちの上の方には大型の扇風機が取り付けられ暑さ対策が施されています」
夏バテするのは人間だけでなく牛も同じ。
生乳の生産量に直結するため、牛舎内では24時間、扇風機を回し続け、気温が上がらないようにしています。
ただ、7月の日ごとの生乳の生産量は、1日に4000リットルを超えましたが、その後は厳しい状況が続きました。
特に9日から12日までは4日連続で3000リットルを下回る深刻な日も出ています。
◆首藤牧場 首藤祐作さん
「今年の減り方は、例年の1割以上減っているような感じで、牛乳全然搾れてないです。(気温が)30度をずっと超えてるような今の状況だったら、バテている状況になっています」
このため、7月の売上は前の年に比べて2割以上落ち込んだそうです。
牧場では2024年から餌を高品質なものに変えるなど努力を続けていますが、こうした対策にも限界があります。
◆首藤牧場 首藤祐作さん
「どうしても僕たちは、(生乳を)絞らないと収入にならない仕事なので現状で言えば結構厳しい状態です」
21日は処暑。本来ならば暑さが落ち着く時期とされていますが、人間だけでなく、野菜や動物も、もうしばらく暑さに耐える必要がありそうです。