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暑さ対策の話題をお伝えします。「ペットボトル症候群」と呼ばれる症状をご存知でしょうか。
大切な水分補給にはある落とし穴があるといいます。
また、特に注意が必要とされる高齢者の熱中症対策についても取材しました。
7月に入り暑い日が続いた県内。17日からは再び気温が上がる予想で梅雨明けも間近とみられています。
熱中症対策に不可欠なのが水分補給。
しかし、飲み方によっては、ある症状を引き起こす可能性があり注意が必要です。
それが「ペットボトル症候群」です。
◆大分三愛メディカルセンター生山祥一郎医師
「比較的急性に発症した糖尿病の状態だと考えてもらうといい」
ジュースやスポーツドリンクには、砂糖が多く含まれています。
生山医師によりますと500ミリリットルのジュースなら角砂糖およそ15個分、
スポーツドリンクは角砂糖およそ5個分の砂糖が含まれているということです。
一気に大量に摂取することで、異常な高血糖となり、「糖尿病」のような状態になるというペットボトル症候群。
その症状について医師は…
◆大分三愛メディカルセンター生山祥一郎医師
「糖尿病の一般的な症状と類似している、 非常に喉が渇くとか、おしっこがたくさん出るとか、体がだるくなるとか、そういう状態。ひどくなると意識障害それから昏睡になる。場合によっては命に関わるという状況になってしまう」
生山医師によりますと普段の生活での水分補給には水やお茶など砂糖が含まれていない飲み物をこまめに飲むことが大切です。
ただし、運動をして多くの汗をかいた時などはスポーツドリンクを有効に活用してほしいと話していました。
◆春日校区民生委員 安部りつ子さん
「おはようございます、熱中症予防で話をさせてくださいということで回っています」
◆1人暮らしの女性
「(医師から)お水を飲みなさい、お水を飲みなさいって言われ飲まされています」
続いてお伝えするのは高齢者の熱中症対策です。
16日大分市内では民生委員が高齢者の熱中症を防ごうと見回りを行っていました。
高齢の人はある感覚が鈍くなっている可能性があるということです。
◆大分三愛メディカルセンター生山祥一郎医師
「体温に関する感受性が鈍くなっている、 私たちは喉が渇けば喉が渇いた感覚があるが、 (高齢者は)そういう感覚も鈍くなっている」
民生委員が訪ねたのは94歳の女性。大分市内で1人暮らしをしています。
◆春日校区民生委員安倍りつ子さん
「おはよう。きょうはね、熱中症に気をつけようねということでエアコン使ってるんかな?」
◆94歳の女性
「あれはな、ことしはまだ1回も使ってない」
「私の家、結構涼しいでしょ?こっちの部屋も両方から風が来るしな裏からも来るし」
2024年エアコンを1度も使ったことがないというこちらの女性。
扇風機も何回か使っただけで自宅の窓を全開にして暑さをしのいでいました。
民生委員は効果的なエアコンの使用や水分補給を呼び掛けています。
◆春日校区民生委員安部りつ子さん
「あまり夜、暑い時などは声を掛けて電話してあげて、(高齢者は)我慢するんですよね。やっぱり辛抱したいのがあるのかもしれないけど命取りになる」
最近は雨の影響もあり、比較的過ごしやすい日が続いていた県内も17日からは、再び気温が上がり危険な暑さとなることが予想されています。適切な水分補給と体調管理を心掛けましょう。