全国高校サッカー選手権大会県大会決勝 「大分鶴崎高校」VS「大分高校」 両チームの持ち味は
5月29日に総合開会式が行われた第72回大分県高等学校総合体育大会(県高校総体)。
主に6月1日から3日にかけて34競技に約6500人が出場して各地で熱戦が展開されます。
その中で注目の1つが、大分西高校なぎなた部です。
長年全国の強豪校として知られてる大分西高校のなぎなた部ですが、その強さの裏側には「令和のスタイル」で部活動に取り組む姿がありました。
相手との駆け引きの中で定められた部位へと素早く技を繰り出すなぎなた。
張り詰めた空気の中で一瞬にして勝敗が決する洗練された競技です。
そのなぎなた競技で全国屈指の強さを誇るのが大分西高校です。
部員は現在、男女あわせて29人、高校から競技を始める選手がほとんどという大分西高校なぎなた部。
◆山名七海選手
(Qなぎなたの魅力は)
「なぎなたには色々な技があるのでそれを追求できるとこです」
◆原寛太選手(元野球部)
(入部した理由は)
「新しいことしたいなと思ってて武道いいなあと思って始めました」
3月に行われた全国高校選抜大会の団体戦では3年ぶりに日本一に輝くなどこれまで9回の全国優勝(選抜・
インターハイ・国体)を誇る強豪校です。
◆上杉真子キャプテン
「優勝して放送を聞いたり優勝旗をもらったときに、自分たち優勝したんだって実感がわいてさらにインターハイでも優勝したいという気持ちが強まりました」
そんな、なぎなた部の強さの秘訣は、タブレット端末を活用しながら行うミーティングにありました。
月に1回、監督は入らずに部員だけで行うミーティング。
日々の稽古での課題や大会での反省点を洗い出し端末に入力していくそうです。
話し合いをもとに練習メニューも自分たちで考案し、そのデータを監督に提出。
監督が確認した上で効率的に稽古ができる取り組みを進めています。
◆中津留未桜選手
「誰かにやらされるというのじゃなくて自分たちで目標設定とかやりたいことを決めるから、自分で達成したいという思いが強くなってくる」
「試合」と「演技」の2つの部門があるなぎなた。
特に「試合」では剣道の面や小手、胴、突きに加えて「スネ」も有効となり2メートルを超えるなぎなたを左右に持ち替えながら多彩な技を繰り出していくのが特徴です。
決して簡単とは言えない技の数々を習得し、高校から始めても日本一になることができる裏には、もう1つの秘訣が…
学校の垣根を超えて行う合同練習です。
県内では、大分西をはじめ福徳学院・玖珠美山の3校になぎなた部があり、定期的に集まってお互いの腕を磨いています。
特に玖珠美山の小野監督と大分西の築城監督は、2008年の大分国体で試合・演技いずれも優勝。
日本一を知る監督たちからの技が脈々と受け継がれているんです。
◆山名七海選手
「合同練習では色々なタイプの選手がいるので、色々な難しい技とかを取り入れることでより自分の試合スタイルを確立させていけるところがすごいいい機会だなって思います」
自主性を重んじる令和のスタイルで稽古に励み合同練習を通じてさらに技術の向上をはかる大分西高校なぎなた部。
次の大舞台は夏に地元で開催されるインターハイです。
そして、そのインターハイの出場権をかけて行われるのが大分県高等学校総合体育大会(県高校総体)。
普段、合同練習をしている玖珠美山や福徳学院と全国切符をかけて熱戦を展開します。
お互いの手の内を知り尽くした中で、どんな熱い戦いが繰り広げられるのか?注目の一戦は6月2日に行われます。