高崎山でサルの個体数調査始まる 適正管理が目的 大分
大分県内では、どこからでも生徒たちが充実した教育を受けられるようにする環境整備が進められています。高校の取り組みを取材しました。
竹田市の久住高原農業高校です。
教室では数学の授業が行われていますが…
生徒が見つめる先にはモニター。
先生はどこにいるかというと…およそ60キロ離れた中津南高校です。
全校生徒がおよそ70人と規模が小さく、教師の数も少ない久住高原農業高校ではそんな状況の中でも充実した教育を提供しようと、「遠隔授業」を行っています。
◆生徒
「進学したいから受験のために必要だと思っているので、めっちゃやりやすいし、質問もしやすい」
◆久住高原農業高校 後藤純一郎教頭
「大学を目標にしている子たちもいて、その子たちの目標達成が第一の目的。少人数で授業が受けられるのは生徒たちの学力の向上には重要だと考えている」
こうした「遠隔授業」は2024年度、県立高校4校で行われています。
県教委は「遠隔授業」をさらに充実させる方針で、2025年度には大分市の大分上野丘高校に拠点となる「配信センター」を設ける予定です。
一方、こんな取り組みも…
通信制の勇志国際高校が今年度から始めたのが、インターネット上の仮想空間・「メタバースの高校」です。
◆勇志国際高校大分学習センター宮本昌輝センター長
「自分の顔で話すというのがなかなか苦手な生徒もいるので、アバターという形で出ることによって会話ができるという生徒も多くいるので、そういった面でいいと思う」
専用のゴーグルなどの機器は貸し出していて、生徒たちは自宅から自分の分身であるアバターを操作して「メタバースの高校」に通うことができます。
現在全国から26人の生徒が通っていて、授業のほか休み時間には友達と雑談することもできるんです。
実際に記者が体験してみました。
◆TOS鹿島佑里記者
「かわいい。すごい。実際に触れあっているみたいにできますね」
勇志国際高校では文化祭などの学校行事もメタバースで行うことを企画しているということです。
どこでも等しく学べる環境整備が県内でも進められています。