利根建設が挑む「新4K」で描く未来の働き方
新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に引き下げられて1年が経ちました。
感染者数は減少傾向が続いていますが、大分県内の医療機関にはいまも後遺症の相談が寄せられているといいます。
現状を取材しました。
新型コロナの後遺症。
WHO=世界保健機関は、感染後に何らかの症状が少なくとも2か月以上続き、それが他の病気による症状として説明がつかないものと定義しています。
街で話を聞いてみると…
◆30代男性
「抜け毛とか味覚障害とか、半年弱くらい。いまはもうなんともない」
◆40代女性
「ありましたね。味覚障害は3か月くらい。しびれた感じみたいなのがあって、あんまり味がしない」
◆20代女性
「咳がずっと半年ぐらい出ていて、ただ息をしているだけで何か突 っかかるような何かがあって咳しちゃうみたいな」
こうした後遺症の診療協力医療機関になっている大分市の医療機関です。
過去2年ほどの間におよそ100人が、後遺症の症状を訴えて受診したといいます。いまでも月に4~5人が新たに受診し定期的に通院している人も十数人いるそうです。
◆府内耳鼻咽喉科 植山茂宏院長
「(受診する人は)はっきりと自分でも症状が説明できない。色々な医療機関に受診してみたけどどこも悪くないよと言われて調子が悪いのに悪くないと言われて困って受診する」
植山院長によりますと、味覚や嗅覚の障害については症状に応じた適切な治療で完治出来るといいます。
一方で、体のだるさや思考力の低下などは後遺症と診断されにくく精神的に悩む人も多いそうです。
◆府内耳鼻咽喉科 植山茂宏院長
「精神的な負担、重圧があって自分としては頑張りたいが頑張れないと、自分を責めないようにして一度相談して欲しい」
新型コロナの後遺症について今回取材した医療機関から実際にあった症状を教えてもらいました。
ある30代の男性は、感染した4か月後に受診。
全身の倦怠感と体力低下が仕事に影響し、受診した時は精神的に悩み、抑うつ状態だったそうです。
また、40代の女性は感染の6か月後に受診。全身の倦怠感などが続き、家事や仕事が困難な状態でした。
女性は、複数の医療機関を受診したものの「どこも悪くない」と言われたそうです。
2人とも、およそ3~4か月通院して現在は回復しているということです。
県内にはおよそ120の後遺症診療協力医療機関があります。
県のホームページに掲載されていますので、「後遺症かもしれない」と不安な場合は早めに受診することが大切です。