イノシシが2地区に出没 70代の男女2人けが 背中には痛々しい傷が「私に向かってきたから…」大分
ゴールデンウイークで大分県内各地がにぎわう中で、観光地で浮上している問題や、インバウンド需要を取り込むホテルの工夫などを取材しました。
円安の影響などを背景に、国内だけでなく海外からの観光客も多く訪れ、県内各地でにぎわいを見せたゴールデンウイーク。しかし、ある問題も起きていました。
ーーTOS柴田真里記者
「湯布院の街中にある由布院小学校です。学校の周りには撮影禁止などを外国語で示した看板が設置されています」
小学校の脇を歩きながらスマートフォンで写真を撮影した外国人とみられる2人組。小学校では、以前から外国人観光客による無断撮影や、敷地内への立ち入りが問題となっていて、日本語のほかに英語などの4か国語で「撮影禁止」などと書かれた看板を設置して注意を呼び掛けています。
さらにメインストリートの「湯の坪街道」では、道端に捨てられているゴミが…。由布市によりますと、自動販売機の横に設置されているリサイクルボックスにゴミが捨てられ、市民から苦情が出たため、市が数回ゴミを撤去したこともあるということです。
また、大分の空の玄関口ではこんな問題も…。
ーーTOS梅田雄一郎記者
「空港の駐車場はゴールデンウイーク期間中ということもあり、ぱっと見では止める場所が見つからないほど多くの車が駐車しています」
大分空港には922台の駐車場がありますが、ここ最近は休日などに混雑が目立っています。そのためゴールデンウイーク期間中は、約120台の臨時駐車場を設けました。空港では現在、駐車場の拡張工事を行っていて、7月には131台増える予定です。
一方で、人手不足が続く観光地のホテル。増加するインバウンドに対応するために、外国人従業員の採用を積極的に行うなどの取り組みも進んでいます。
「はい、フロントです。お疲れ様です」
フロントで働くのは、ネパール人のマイナリ・ディパクさん(35)です。マイナリさんは5年前から働いていて、英語や日本語を話せるため海外からの宿泊客の対応に欠かせない存在です。
ーーマイナリ・ディパクさん
「インバウンドのお客様も結構いらっしゃって。チェックインの対応とかには(英語を)使って、自分も勉強してて役に立ったなと」
ーーゆふいん山水館 小野貴義社長
「英語やほかの言葉が喋れることで意思疎通ができてるかなと。外国人の方におもてなしをするには、やはり外国人スタッフが必要かなと思います」
大分県内の観光地にもにぎわいが戻る中で、課題も浮かび上がったゴールデンウイーク。観光客のマナー向上と、観光地側の工夫、それぞれが今後も求められそうです。